努力がすべて〜末妹に感じた価値観の違い

ネロリ

こんにちは、Uターン主婦のネロリです。
本日もご訪問いただき、ありがとうございます。

今日は、朝からどんよりした空模様の東京でしたが、
お昼頃から、ポツポツと雨が降り出しました。

お疲れモード

末妹は、夕方無事、福岡の自宅に到着したようです。
明日から仕事に行くようで、やっぱり若いなあと思いました。

わが家での昼食後、妹を品川駅まで送り、帰宅したのですが、
疲れていたのか、そのまま6時ごろまで爆睡してしまいました。

ようやく目が覚めてリビングに行くと、地味夫がいて
「すごいイビキをかいて寝てたよ(笑)」と言われました。

わたしは、睡眠時無呼吸症候群なので、普段はCPAPのマスクを着けて寝ているのですが、
日中、昼寝をする時などは、つけないことが多く、
そうすると、かなりイビキをかいているようなのです。

一昨日、昨日と10000歩以上歩き、毎晩、かなり夜遅くまで、末妹と話し込んでいたので、
きっと睡眠不足だったのでしょうね。

昨日も、何とかブログを更新したのですが、改めて読み返すと文章が変なので、
頭がウニになっていた模様です。


末妹に感じた価値観の違い

末妹とは10歳違い。現在53歳です。
認知症の母の件では、本当に色々と助けてもらって、妹がいなかったら、
わたしは母を施設に入所させる決断ができなかったと思います。

いまだにくよくよと、母の介護について後悔するわたしに対しても、
「お母さんは幸せだと思うよ。家は建て替えてもらえたし、あんないい施設に入れたんだし」
と、励ましてくれました。

末妹は、わたしよりも苦労人だし、今まで色々と大変だったと思うのですが、
メンタルが強いのか、いつもポジティブです。
明るくて、強い。いえ、勁いという字の方が合っているかな。
ただ、そのつよさや前向きなところが、時折、辛い時があるのです。

昨日のブログで、価値観の違いを感じたと書きましたが、
末妹と彼女の旦那様は、バブル世代。
彼の信条は、いわゆる「成せばなる」ということのようです。

努力もせずに文句を言うな。
自己管理もできない人間は、社会人としての資格はない。
実力がない人間は、生き残れない。

まるで、自己啓発書の目次のようですが(笑)、
こういう考え方で、子どもたちも育ててきたようです。
そして、末妹の言うのには、義弟はそれら全てができているのだそうです。

料理はしないけれど、掃除も洗濯もやってくれるし、自分より完璧。
週3回はジムに行き、ランニングは毎日。
もちろん、仕事も完璧。

確かに頼もしい旦那様ではありますが、
妻である末妹や、子どもたちへも完璧を求めるそうで、
ダラダラしているなんて、許されないそうです。
上司と部下、教師と生徒のような関係だと妹も言っていました。

末妹は、そんな旦那様を尊敬しているようで、
息子たちが、それなりに「エリート」「勝ち組」に育ったことに
自負心を持っているようでした。

もちろん、ここまで順風満帆にきたわけではなく、
ずいぶんと大変な時期もあったのですが、
話を聞いていて、何だか息が詰まりそうな生活だなと思ってしまいました。

末妹の旦那様のいうことは、本当に正論なのですが、
つい心のどこかで、成功することだけが人生なんだろうか。
人生ってそんなものじゃないんじゃない?と思ってしまう自分がいます。

末妹に言わせれば、わたしは恵まれた環境にあるのに、
もったいないということのようです。

もっと人生を楽しめばいいのに。
やりたいことはないの?
何か、習い事をしたら?
絵が得意なんだから、また描けば?
こんないい家を建ててもらって、お姉ちゃんは幸せよ。

確かに、末妹の言うことももっともです。
わたしだって、そう思います。

でも、正直、彼女の圧の強さを苦痛に感じてしまいました。
母のわたしに対する圧の強さと同じものを、末妹に感じました。
やはり、血筋なんでしょうか。

末妹は、別にわたしを責めている気はなくて、
好意で言ってくれているのはわかります。

ただ、妹の思う「成功者の人生」みたいなものを押し付けられているようで、
辛いのです。

もちろん、努力は大切だし、努力して成功するのは素晴らしいことです。
けれども、それが人生のすべてではないし、
世の中には様々な人がいて、色々な人生を送っていて、
それを否定するような考え方は、どうなんだろうと思うのです。

もしかしたら、わたしは、仕事を持ち、生き生きとしている末妹に、
嫉妬しているのかもしれません。

50代前半の現役世代夫婦と、我が家のような70代と60代の年金生活者では、
考え方も違うのかもしれません。

でも、今のわたしは、静かにひっそりと、慎ましく暮らしたい。
正直、自分の正気を保つことで精一杯で、
「日本経済復活への鍵は何か?」
「米中覇権戦争の今後は?」と問われても、どうでもいいんです。
(末妹の家の食事中の話題らしいです、汗)

だから専業主婦は……と言う声が聞こえてきそうですが、
本当に、こんなわたしでごめんなさいとしか言いようがなく、
末妹の熱意と好意の眼差しに混じる、微かな侮蔑の色を感じ取ってしまい、
少し悲しかったです。

たぶん、末妹も「昔のお姉ちゃんはこうじゃなかった」と感じたのだと思います。
わたしも、かつては「努力=成功=幸福」を信じていましたから。
でも、いつの頃からか、それに違和感を覚えるようになったのです。

たぶん、ジミ夫の影響もあると思います。
何でもそこそこ。
何事もほどほど。
無理しない。
嫌いなことは、極力やらない。
こんな人ですから、ストレスで倒れるというようなこともなく、
いつも穏やかで、何となくぬるい感じで生きています。

もちろん、学生時代の努力があってこそ、
そういう人生を送る基盤ができたのかもしれませんが
基本、嫌いなことはしない人なので、好きな勉強だったのだと思います。

もし、ジミ夫が末妹の旦那様のような人だったら、
わたしは、本当にメンタル崩壊していたんじゃないかと思います。

努力を否定するつもりは全くありません。
並はずれた努力の末、成功した人を素晴らしいと思いますし、
たとえ成功しなくても、その努力を尊敬します。
でも、努力が全てなのかなと思う自分もどこかにいます。

末妹の旦那様と、うちのジミ夫、
どちらの生き方が正しいと決めるつもりはありませんが
ひとつの価値観しか認めないというのではなく、
いろいろな人がいるんだなあと認めてもらえる世の中の方が、
わたしのような落ちこぼれにとっては、ありがたいのです。


neroli_299.jpg
わたしの育てた薔薇。イングリッシュヘリテージと言う品種です。
優しいピンクが綺麗な花です。

おわりに

久しぶりの姉妹の再会、いろいろ考えさせられることが多い3日間でした。
同じ親に、同じように育てられたはずなのに、
育った時代や、配偶者、周りの環境などで、違う価値観を持つようになるのですね。

わたし同様、メンタル弱めの次妹は、旦那様が末妹の旦那様を
もっと自己中にした感じの人で、次妹の苦労が偲ばれます(汗)。

体調もあまり良くなさそうでしたが、少しだけわだかまりも解けたことだし、
また会うことができたらいいなと思いました。

本日も、長い記事をお読みいただき、ありがとうございました。
姉妹の関係って、なかなか難しいですね。
仲良し姉妹なんて聞くと、本当に羨ましいです。

いつも、コメント、応援ポチをいただき、ありがとうございます。
更新の励みになっています。
ブログを始めてよかったと思う毎日に、感謝です。

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Comments 4

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そら

おはようございます☀
お母様も新しい環境にも馴染んで 三姉妹が久しぶりに会えて 本当に良かったですね。ネロリさん 長女さんの気遣いもあったと思います。お疲れ様でした。💖💕

末妹さん パワーを感じます。お母様もパワフルな方だった様ですね。私の母は 教師だったので いつも 周りの人に教える事 ずっと 自分のツトメだと思い込んでいます。そんな母に 息苦しさを感じても 母の情の深さに引き込まれていました。

少し前ですが 「勝ち組」「負け組」という言葉が 流行っていました。とても違和感がありました。勝ち気な母に育てられ その様な分け方 私にはついて行けないと思いました。「塞翁が馬」のことわざが好きです。私は 母とは違う生き方したいと思います。

最後になりましたが いつも 私のインスタへの応援 どうもありがとうございます😊

ムンク
読んでいて

何となくわかるような気がしました。
私も若い時は成功は努力と運と・・素敵な人と結婚して、都内の家に住んで・・などなど夢見ていましたが、もはや今日一日元気に暮らせて、ごはんが美味しいと思えればいいじゃないか!!とか思ってます (笑)
もちろんまだまだ未練たらたらな部分もありますけど、家族が元気でいるだけでありがたいです。上を見ればきりがなく下を見てもきりがない。。
きっと傍から幸せそうでも見えない何かを抱えてるかもしれないし。人の幸福は100人100通りですよね。

でもでもやはり3姉妹はいいなぁ~ (笑)
ないものねだりってやつですね

  • 2022/04/25 (Mon) 16:27
  • REPLY
ネロリ
ネロリ
そらさま

そらさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

久しぶりに姉妹が顔を合わせることができて、よかったと思います。
末妹が、わたしと次妹の接着剤になってくれました。
若くて元気なので、ちょっと疲れますが(笑)。

>そんな母に 息苦しさを感じても 母の情の深さに引き込まれていました。
わかります。
わたしの母も負けず嫌いでした。
ただ、そらさまのお母様と違うところは、母は専業主婦で、
自分には実力もないのに、子どもを自分の思い通りに育てようとしたところです。

末妹は、小さい頃からぼんやりしていて、勉強も苦手でした。
年の離れた末っ子なので、みんなに可愛がられて、甘えん坊でした。

それが、結婚して子どもを持ってから、教育ママ(死語?)に激変しました。
家族一同、驚いたものです。
素直な性格だったので、旦那様に影響されてしまったのかもしれません。

>少し前ですが 「勝ち組」「負け組」という言葉が 流行っていました。
>とても違和感がありました。
わたしも同じです。
人生を勝ち負けで分ける価値観は、わたしには理解できません。
でも、妹に言わせると、わたしは恵まれているから、そんな風に思うのだということらしいです。

そう言われてしまうと、専業主婦で、ジミ夫におんぶに抱っこで暮らしているわたしは、
何も言い返せないのですけれど(汗)。

>「塞翁が馬」のことわざが好きです。
人生は何が起きるかわかりませんものね。
何があっても、淡々と生きていくことができたらいいなと思います。
難しいことですけれど(笑)。


ネロリ
ネロリ
ムンクさま

ムンクさま、コメントをありがとうございます。

わたしも、若い頃はそうだったんですよね。
いい大学を出て、いい会社に勤め、条件のいい人と結婚し、一戸建ての家を持ち・・・。
たぶん、普通の女の子はみんなそうだったように思います。

わたしの場合は、母親がそういう価値観を持っていたので、
影響されたのかなと思います。

いつから、そういう生活が幻想だと気付いたのかわかりませんが、
パニック障害になったり、子育てが思うようにいかなかったりして、
そんな中でも、幸せを見出すことができるようになったからかな?

>きっと傍から幸せそうでも見えない何かを抱えてるかもしれないし。
>人の幸福は100人100通りですよね。

これが幸せな人生だって決めるのは、他人じゃなくて自分ですものね。
本当に、食べられて、寝るところがあって、健康であればそれでよしです(笑)。