認知症患者の心の中は?

ネロリ

Uターン主婦のネロリです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今日は、特養に入所している母を皮膚科に連れていきました。
帯状疱疹になった母ですが、水疱も乾いてカサブタになっており、
かなり良くなっていました。

前回同様、飲み薬と軟膏が処方され、痛み止めはなくなりました。
軽く済んで本当に良かったです。

病院での母は、まあまあ大人しく待ってくれましたが、
自分が何のために病院に来ているのかは、分からないようでした。
総合病院に比べ、待ち時間も30分ほどですんだので、助かりました。

先生も特養に月1で往診に来てくださっているかたなので、
認知症患者への対応に慣れているようで、母も素直に従っていました。

診療後、皮膚科から薬局までは100mほどでしょうか。
母を支えながらゆっくり歩きました。
母は、まだ何とか自力で歩行できます。
外を歩くことは滅多にないので、喜んでいました。

タクシーで特養に戻ると、建物の前で「ここはどこ?」と不思議そうな顔。
「お母さんの家よ」と言うと、「あら、立派なマンションね」と
びっくりしていました。

普段は部屋にいるので、建物を外から見ることはないでしょうから
そんなものなのかなと思いました。

その後、部屋に連れて行ったのですが、そこでもまた初めて入ったように戸惑っています。
机には、家族の写真などが色々と飾ってあるのですが、
それを見てようやく自分の部屋らしいと認識したようです。

「わたし、いつからここにいるの?」と不思議そうに聞くので
「ずっとよ」と言うと「何だか初めて来たような気がするわ」とのこと。

食事は自分で作るのかとか、お風呂がどこにあるのかとか、
とても心配そうなので、本当にわからないのでしょう。

看護師さんに、今日の診療内容を伝え、薬を渡して帰宅しようとしましたが
母が、あまりに不安そうな表情なので、しばらく雑談しながら落ち着くのを待ちました。
途中、職員さんがお茶を持ってきてくれて、食事のことなどを優しく教えてくれました。

母がとても不安がっているので、ノートに、母のいる場所(特養)の名前と駅名、
わたしがいる場所(自宅)の住所と駅名を書いてあげると、
「ずいぶん近いのね」と少し安心したようでした。
駅名を見ると距離感がわかるようです。

お昼近くなったので、「また来るね」と言って部屋を出ましたが、
母はエレベーターまで送ると言って、職員さんと手を振ってくれました。

受付で、生活相談員の方にも母が不安がっていることを伝え、帰路に着きましたが、
何だか子どもを置いて帰る母親のような気分でした。

朝、起きた時に、自分がどこにいるのか分からなかったり、
昨日のことが思い出せなかったりしたら、さぞかし不安だと思います。

ようやく外出禁止が解けたので、母を自宅に連れてきたり、
お散歩に連れて行ってあげたいのですが、
その度に、また不安な思いをさせるのも可哀想かなと思ったり、少し複雑です。

neroli_691.jpg
使い回し薔薇画像。青薔薇の品種のひとつノヴァーリス。
青薔薇と言っても、実際は藤色です。

認知症が進んだ母と接することで、色々考えることの多いこの頃です。
母が少しでも不安なく穏やかに暮らしてくれるよう、わたしもサポートしていきたいです。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメントや応援クリック、メッセージ、いつもありがとうございます。
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それでは、また・・・。

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