終活2~夫の実家と自宅を売却した話
こんにちは、Uターン主婦のネロリです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
先日、夫とわたし、それぞれの実家を片づけた記事を書きましたが、
今回は、夫の実家と、我が家の茨城の自宅を売却した話を書こうと思います。
2軒の家を処分するにあたって、色々感じたこともありましたので、
何かのお役に立てれば幸いです。
前回の記事はこちら。

終活~実家を2軒、片づけた話
わたしは、昨年、茨城の自宅を処分し、東京の実家にUターンしてきました。実家は築58年の古い戸建てで、これを機に建て替え...
夫の実家の売却
夫の実家は、世田谷区内の約70坪の土地に建てられており、築25年。
かつては古い木造家屋だったのを、夫の父が70代で建て替えました。
建具なども重厚で、見るからにお金がかかった家だなと感じる家でした。
義父は、夫にその家を継いでもらいたかったようで、
自分が死んでも家は売るなと、口頭で遺言していました。
とはいえ、わたしたち夫婦も茨城に住んでいて、
当時は息子も巣立っておらず、すぐには引っ越せない状況。
しかも、世代が違いすぎる義母との同居に不安も多く、
過去には色々とすったもんだがあったので、同居はためらっていました。
そんなわけで、義父の死後は、義母がその家を守ってきたのですが、
その義母も、引き取った茨城の老人ホームで亡くなり、
家をどうするかということになりました。
夫は、父親の願いもあったので、
実家をリフォームして住むことも考えたようです。
ただ、義母の介護に関して、キーパーソン&主たる介護者だったのは義妹。
夫が実家を継いだら、あまりにも不公平です。
土地家屋(というか、主に土地)と現金では、かなり差があります。
兄妹で話し合い、義妹の希望を聞いた結果、自宅は売却し、
全てを2等分して分けることになりました。
後々揉めたくありませんし、それが一番公平でよかったと思います。
そして、家を売る段になって起こったのが、
なぜか「中途半端に高くて売れない問題」。
贅沢な悩みと言われそうですが、高すぎて売れないのです。
というか、本当に資金力のある人なら、なにも中古住宅を買わずとも
一等地に大きな土地を買って、好みの家を建てることでしょう。
夫の実家は、駅近というわけでもなく、中途半端な住宅地。
道も狭くて、車がすれ違うこともできません。
お金持ちが住むようなところではないのです。
世田谷区というと、高級なイメージを持たれる方もいるかもしれませんが
それはほんの一部分で、他は普通の住宅街です。
ただ、都心に近い、山の手という場所柄、値段が高いのかなと感じます。
結局、個人には売れないので、業者に買ってもらいました。
(総じて業者の方が、値段が安くなります)
買ってくれた業者は、引き渡し後、あっという間に解体し更地にして、
こじゃれた戸建てを2軒建てて売り出し、2軒ともすぐに売れました。
義父があんなにこだわって建てた家ですし、
材料もいいものを使っているのに、本当にもったいなく感じましたが、
これが現実なんだなと、少し寂しく感じました。
↑ 空になった夫の実家のリビングとキッチン。
↑ 1階の仏間と2階の洋間
今でも、夫の実家のお墓参りに行くときに、
そこを通るのですが、若いご家族が住んでいるようで、
寂しいけれど、それはそれで、街の活性化になっているのかなと思います。
わたしの実家の近辺でも、同じような家がたくさんあります。
昔は、建蔽率の関係で、ある程度の広さの土地でないと家が建てられなかったので、
50坪~100坪の敷地がありましたが、
そういう家が、相続の関係で次々と更地になり、分割されて売りに出されたりしています。
かくいうわたしの実家も、元は祖父母の家だった土地を二分割して、
庭だった部分に、次男だった父が新たに家を建てたのです。
庭だった部分に、次男だった父が新たに家を建てたのです。
古い方の家は、長男だった伯父が継ぎました。
現在の我が家が狭小住宅なのは、そういう理由です。
隣の伯父夫婦は、自宅を貸し、自立型の有料老人ホームに入居。
二人とも90代ですが、悠々自適な生活を送っています。
東京は、それでも売れるからいい方かもしれません。
大変なのは、地方の一戸建てです。
というわけで、今度は我が家の自宅売却についてです。
茨城の戸建ての売却
我が家は、バブルが弾けた直後で、まだまだ住宅価格が非常に高かった頃、
茨城県の県南地域に家を買いました。
なぜ突然茨城に?と思われるかもしれません。
理由は、夫の妹が先に同じニュータウンに家を買っていて、
見にこないかと誘われたからです。
それまで、主に神奈川県で色々な家を探していたのですが、
なかなか気に入った家がみつからず(予算的に無理、笑)
半ばあきらめていましたが、
平坦でまっすぐに整備された広い道路、
きれいな生け垣の家が整然と並ぶニュータウンの風景に、
すっかり魅了されてしまいました。
しかも、広くて安い!のです。
我が家は戸建て希望でしたので
義妹の家の隣のご町内の物件を購入することになりました。
初めての土地でしたが、義妹がいてくれたので、
そこまで寂しさを感じず、幼稚園にあがる年の息子もいたので、
ママ友もすぐにでき、それなりに地域に馴染んでいきました。
以来、約30年間、その家で生活してきました。
東京の実家にUターンするために、家を売却するのは寂しかったですが、
ご近所迷惑になるので、空家にはできないという思いの方が強かったです。
さて、いざ売却ということになり、
夫の実家を売却したときの経験から、
最初から業者に売却することにしました。
母の介護で大変なうえ、東京では家を新築中で打ち合わせも多く、
購入希望の方に見に来てもらう余裕はありません。
できれば、引っ越しまでに売却したいという希望もありました。
立つ鳥跡を濁さずというか、すっきりして引っ越したかったのです。
そして、いくつかの業者に見積もりに来てもらったのですが、
これが、びっくりするほど安いのです。
【我が家のスペック】
土地は60坪弱。東南の角地で日当たり良好。
カーポートが2台分。(ここはポイント高い)
都市ガス&下水道完備。(茨城はプロパンが主流、下水道もまだまだ)
カーポートが2台分。(ここはポイント高い)
都市ガス&下水道完備。(茨城はプロパンが主流、下水道もまだまだ)
10年前に水回り&玄関&外構リフォーム済み
相場を調べて、1000万は切るかもしれないと覚悟はしていましたが
買った時の1割くらいの値段をつけてきた業者もいました。
さすがに、「バカにしてるの?」って思いましたね。
最終的に、一番高い値段をつけてくれた業者さんに売却しましたが、
10年前にリフォーム済みとはいえ、かなり古い家なので、
夫の家のように、更地にするんだろうなと思ったら、
なんとフルリフォームして販売するとのこと。
驚きました。
我が家は見た目はそこそこキレイですが、
家の中はかなり傷んでいて、フローリングもガタガタ。
そろそろ張り替えようかという話がでていたくらいなのです。
建具類も夫の実家に比べ、かなり安っぽくて
夫の実家が解体されたのだから、この家も当然解体かと
勝手に思っていました。
しかし、さすが相手はプロ。
間取りはそのままで、水回りから、内装、外装
すべてをフルリフォームして、そこそこの値段で売り出し、
あっという間に買い手が付きました。
売り出しの時に、画像をネットで見ましたが、
システムキッチン、浴室、洗面所、トイレは新品ですが、
元のキッチンや浴室などに比べ、グレードの低いものでした。
それでも、買う人にとっては新品の方がいいんですよね。
わたしも、自分が買う立場だったら、たぶんそう思うでしょう。
今は、若いご夫婦が住んでくださっていて、
高齢化が問題になっている街にとっては、よかったなと思います。
吟味して建てられた夫の実家が高くて売れずに解体され、
買いたたかれた(汗)我が家が残っているなんて、
なんとも言えない複雑な気持ちです。
商売って、そんなものなのでしょうね。
茨城の同じご町内でも、売りに出ている家がいくつかありますが
相場よりかなり高い金額でした。
でも、土地60坪の新築の建売が2600万円で売っている実情では、
同じ坪数の築30年以上の中古住宅を
リフォームなしの1500万で売却というのは、正直かなり厳しいです。
買った時の値段を考えると、これ以上は下げたくないという思いは
とてもわかるんですけどね。
とてもわかるんですけどね。
家を売るって、本当に難しいものです。
↑ 引っ越し直後。残っているものはすべて業者に頼んで処分。
↑ 引っ越し後のキッチン。食器棚も処分。
↑ 引っ越し後の2階の元子供部屋と納戸。納戸は四畳と広くとても便利でした。
この後お掃除して、出発。
引っ越し当日は、午後3時ごろ荷物を出してから、特急で軽い清掃。
その後、車で出発。
新宿のホテルで一泊して、翌日9時に荷物の搬入。
認知症の母が一緒だったので、バタバタでした。
処分した家具やカーペット、カーテン類は、後日業者が引き取りに来て、
夫が茨城まで行って、立ち会いました。
おわりに
夫の実家の片づけ&売却、実家の片づけ、母の引っ越し、
実家の解体&新築、そして自宅の片づけ&売却&引っ越し、
ここ2年あまりに、これだけのことをやってきました。
もう、片づけはこりごり、
新居ではすっきり暮らしたいと切に願っていますが、
まだまだそこまでには至りません(汗)。
体調がもどったら、断捨離も頑張ろうと思います。
長い文章を読んでいただき、ありがとうございます!
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