終活~実家を2軒、片づけた話

ネロリ

こんにちは、Uターン主婦のネロリです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

ちょうど1年前の今頃、わたしの実家は解体されました。
今日は、「実家の片づけ問題」についてのお話です。

わたしは、昨年、茨城の自宅を処分し、東京の実家にUターンしてきました。
実家は築58年の古い戸建てで、これを機に建て替えました。

実家の建て替えは、昔からの母の希望でしたが、
その頃は、わたしも茨城に自宅を構えていましたし、
同居することも、実家の建て替えも考えていませんでした。

加えて、夫が長男で、夫の実家が同じ区内にあったため、
夫の実家を差し置いて、わたしの実家で同居するなんて、実現不可能でした。

それが、夫の母(96歳)が亡くなったことで、夫の家は売却することになり、
夫の実家を継ぐという選択肢が消えました。

夫の家は25年前に一度建て替えているので、そこまでの荷物はありませんでしたが、
夫と義妹、そしてわたしの三人で片づけました。
主導権を握っていたのは夫と義妹なので、
母の介護があったわたしは、アシスタントという立ち位置でした。

毎週車で東京に通い、荷物を積んでは、
茨城の自宅近くのクリーンセンターに持ち込みました。

夫の母は、一昨年の夏に自宅で倒れ入院し、
そのまま老健から介護付き老人ホームに入所するというコースをたどりました。
家は約1年間空家でしたので、ある程度の片づけは終わっており
そこまで大変ではありませんでした。

最後に残ったタンスなどの大物は、処分業者に引き取ってもらい、
昔ながらの大きな仏壇も、コンパクトなものに買い換え、
古い仏壇は、仏具店に有料で引き取ってもらいました。

モノを処分するのに、こんなにお金がかかるのかと、驚きました。

↓カーテンのみ残し、空になった夫の実家。築25年。
neroli_059.jpg

夫の実家を継ぐという呪縛から解放された同じ頃、
わたしの母の認知症が進行し、一人暮らしが難しくなってきました。
そして、母を引き取るという話が持ち上がりました。

結局、わたしの実家を建て替えて同居することになったのですが、
そのためには、今度はわたしの実家を解体しなければなりません。

昔は、荷物ごと解体したそうですが、
今は法律が変わり、家を空にしなければ解体できないので、
今度はわたしが実家を片づけることになりました。

わたしが(というか、夫が)家を建てるため、
妹たちの手を借りるわけにも行かず、一人で片づけました。

母には、一時的に茨城の自宅で仮住まいしてもらうことになったので、
引っ越しまでショートステイにお願いして、一気に片づけました。

ああいうのを火事場の馬鹿力って言うのでしょうか?

業者の手は借りず、ほとんどの家具を粗大ゴミに出し、
車に積めるものは、夫にクリーンセンターに運んでもらい、
最後に残った冷蔵庫と洗濯機、食器棚は、引っ越し業者に処分を頼みました。

一番大変だったのが、アルバム。
全部で55冊ありましたが、必要な写真だけ剥がしたり切り取ったりして、
ファイル式のアルバム数冊にまとめました。

大変な作業でしたが、父と母の歴史を改めて知ることができて、
自分の手でやってよかったと思います。

すべて業者任せにしていたら、知ることすらなく、
処分していただろうと思われるものも、たくさんありました。

最終的には、ほとんどのものを手放すことになりましたが、
父と母への感謝の思いと共に、
たくさんの思い出を心に刻みつけることができました。

夫も自分の実家の片づけをしながら、同じ想いだったろうと思います。

たった一人でやった実家の片づけ。
最後にガランと何もなくなった部屋を見て、
寂しいような清々しいような、不思議な気分でした。

それぞれの実家を片づけて、
夫もわたしも「実家の片づけ」問題からは解放されました。

短期間で2軒の片づけは、大変ではありましたが、
これ以上高齢になったら、自分たちではできなかったと思います。

↓空になったわたしの実家。築58年!
neroli_060.jpg

そして、茨城の自宅は、処分しました。

東京に引っ越しすことに決めた時、そのまま置いておくこともできましたが
田舎ゆえ、賃貸に出すのは難しく、
空き家にするのはご近所に迷惑を掛けるので、売却しました。

夫が自治会長をやっていた時、空き家が増えていて、
かなり問題になっていたのです。
不用心ですし、生け垣が伸びたり庭が荒れていると、景観を損ねますし。

30年間、大切に住んだ家。
本当は、残しておいて、たまに庭の手入れに行きたいな
という気持ちもあったのですが
母の介護がありますし、夫からも無理だろうと言われ、諦めました。

実家の片づけ問題はなくなったので、
あとは自分たちの家の片づけだけです。

幸い今度の家は狭小住宅なので、かなりのものを処分してきましたが
もう少しすっきりさせて、若い世代に迷惑をかけないようにしたいと思います。

neroli_061.jpg
昨年5月、旧自宅の最後のシーズンの薔薇。懐かしい!

今の家では地植えは無理ですが、
いつかバルコニーで鉢植えの薔薇を育てられたらうれしいな。

長々と書いてしまいました。
お付き合いいただき、ありがとうございます!

お読みいただき、ありがとうございました。
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Comments 2

There are no comments yet.
ムンク
良かったー

メールは無事に届きこちらにお邪魔しました 笑
これから前記事など、ゆっくり読ませて頂きます。
参考になる事もたくさんですが、文章に魅力があるのだと思うます。これからも宜しくお願いします!

  • 2022/03/11 (Fri) 06:44
  • REPLY
ネロリ
ネロリ
ムンクさま

初コメント、ありがとうございます!
無事メッセージが届いて、よかったです。

わたしのパソコンも異音がひどくて、
この先どうなるか、心配……(汗)。

趣味の話題は、ほぼほぼなく、シニア主婦の日常&戯れ言ですが、
ボケ防止のために、試行錯誤しつつ書いて行きたいと思います。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!