「0から1」はできないけれど「1から2」も難しい

ネロリ

Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。

今日の東京は最高気温が16度と、一気に気温が下がって肌寒い一日となりました。
そんなお天気の中、わたしとジミ夫は、大人の絵画教室へ。
濃密な3時間を過ごしてまいりました。

初めての・・・

わたしは学校の授業で描く他に、人について習ったことはありませんでした。
独身時代に、少しだけカルチャーセンターで油彩をやりましたが、
生徒が多すぎてほとんど見てもらえず、自己流で描いていました。

40代になってから、趣味で色鉛筆画を描くようになりましたが、これもまた自己流。
本格的に習うのは、今回が初めてです。

ジミ夫は小学生の頃、近所の先生に油彩を習ったことがあるそうです。
お見合いの釣書の趣味の欄にも「絵画」とあり、趣味が同じだということに好感を持ち、
ジミ夫とお見合いしたのですが、一緒に描いたことはありませんでした。

夫婦で通い始めた大人の絵画教室。
基本のデッサン数点を終了し、それぞれ好きなことに取り組んでいこうというところです。
わたしは石膏デッサン、ジミ夫は流木のデッサンを選びました。

同じように絵が好きなわたしたちですが、個性は真逆です。
わたしは手先が器用で、先生の指示通り真面目に取り組むタイプ。
その代わり、言われたことしかできません。
構成力もなくて、単に真似するだけの面白味のない絵になってしまいます。

反対に、ジミ夫はデッサンは得意ではありませんし、
先生のアドバイスもあまり聞きませんが(汗)、
わたしには描けない面白味のある絵を描きます。
とても羨ましいです。

まずは想像力

小学生の頃、絵で大きな賞をいただいたことが何度かあります。
周りから褒められ、自分は絵が上手なのだと思いました。

でも、実のところ、なぜその絵が賞を取ったかまったくわかりませんでした。
どれも、自分にとっては「失敗した絵」だったからです。
思うようにいかず、やけになって描いたものばかりでした。

うまく描こうという気持ちがなかったから、
大人から見て「いい絵」になったのかもしれません。

母が言うのには「大胆で迫力ある絵だった」とのこと。
まあ、やけになって描いた絵ですから・・・(笑)。

実際、自分で絵が得意だと自覚してから描いた絵は、
ひとつとして賞をとったものはありません。
うまく描こうと小手先のテクニックだけで描いた絵は、
きっと面白味のない絵だったのだと思います。

今のわたしの絵もそんな感じです。
手先は器用な方ですが、基本ができていないので中途半端。
色鉛筆画を描いていた頃は、写真を見て描いていたのですが、
模写と同じような感じでした。

やはり、実物を見て描くデッサンはまるで違います。
重さや奥行き感、陰影などは、写真では分からないのだと実感しました。

今は石膏デッサンをしているのですが、
「描かない部分まで、360度よく観察すること」
「手で触れて、実際の凹凸を感じること」
とアドバイスされました。

目から鱗でしたが、やっぱりそうなんだとも感じました。
デッサン力を身につけるには、想像力が必要なのですね。

neroli_763.jpg
何とか頑張って今日はここまで。画像にすると、よりガッカリな出来です。

そして創造力

わたしは、絵画は好きでしたが、デザイン系の授業は苦手でした。
色彩構成なども、どう描けばいいのか全く分からず、
何のためにこんなことをさせられるのかと思っていました。
構図も苦手で、これもまたどうすればよいのか、わかりませんでした。

もしかしたら、構成力・デザイン力も練習で上達するのかもしれませんが、
見えた通りに描くことに比べ、創造力が必要なように感じます。

ジミ夫は構図がとても上手いと思うのですが、
昔、趣味で写真をやっていたことや、会社の設計部で図面を引いていた経験が
絵を描く上でもプラスになっているのかなと思います。

絵が好きで、美大を夢見たこともありましたが、万が一入学できたとしても
きっと自分の実力のなさに苦しんだのではないかと思います。
そして、描くことが嫌いになってしまったかもしれません。

ジミ夫は、わたしに絶対的に欠けている構成力や創造力を持っています。
わたしは、「1から2」はジミ夫より得意ですが、「0から1」ができないのです。
それもまた自分の個性かもしれませんが、
創造力のカケラでもいいから、欲しかったなあと思います。

ジミ夫は、次回から水彩に取り組むそうです。
わたしも、水彩をやってみたい気持ちはありますが、
石膏デッサンをしばらく続けて、もう少しデッサン力をつけたいと思います。

ジミ夫は「水彩をやりたければ、やってみればいいのに」と言いますが、
慎重派なのか、思い切りがつきません。
失敗が怖いのです、たぶん。
こういうところがダメなんだなと思います。

たかがシニアの趣味の世界ですが、
やはり性格によって取り組み方も様々なのです。

絵画教室でも、女性はわたしを含めて真面目で慎重派、
細かい部分が気になる方が多いように感じます。
男性は、自分の好きなように描きたいという方が多いですね。
個性的な構図の絵を描く方も、たいてい男性です。

デルフト焼きの絵付け体験のときも感じましたが、見るとやるのでは大違い。
思うように描けず、なかなか先に進めませんけれども、
やはり思い切って絵画教室に通い始めてよかったと感じています。

描くことはとても楽しいし、少しでも上達したいです。
そして、いつか自分の部屋に飾りたいと思うような絵が描けたらいいなと思います。

今日のランチ

neroli_764.jpg

今日は初めてのお店に行ってみました。スペインバルです。

頼んだのは豚肩ロースのブランチャのランチ。
ブランチャは、スペインのカタルーニャ地方が発祥とされている鉄板料理だそうです。

小皿の2品の片方は、アンダルシアの名物の料理茄子のフリットで、
蜂蜜がかかっています。
もう一つはバゲットの上にスペイン風のポテトサラダ。
グリーンサラダもついていました。

ランチデザートは、クレマ・カタラーナ。クレーム・ブリュレに似たお菓子です。
クリームは滑らかで、カラメリゼがパリパリ。

お料理も思いのほかあっさりとしていて、どれも美味しかったです。
ジミ夫もとても気に入った様子。また行きたいねと話しました。

おわりに

neroli_766.jpg
旧自宅の薔薇。こうしてよく部屋に飾っていました。今から思うとなんて贅沢。

今日は趣味のお話でした。興味がない方は、面白くなくてすみませんでした。
水泳でも感じたことですが、先生について習うと全然違うのですね。

もっと早くから習っていればなあと思ったりもしますが、
母の介護があってそれどころではなく、
そもそもここ数年は、絵を描こうと気持ちにもなりませんでした。

遅ればせながらですが、ようやく自分の人生を取り戻したように思います。
母がいるのにと、後ろめたい思いがまったくないわけではありませんが(汗)、
そろそろ自分の好きなことをやってもいいんじゃない?と自分を励ましています。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメントや応援クリック、メッセージ、いつもありがとうございます。
更新の励みになっています。
それでは、また・・・。

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Comments 4

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しおり

絵のお話、とても興味深く読みました。
私もネロリさんと同じで「0から1」が苦手、模写の方がやりやすいです。
今、水彩画を習ってますが先生から実際のモチーフを見て描くようにと言われてます。何故か、写真からの方が描きやすい。。

ネロリ
ネロリ
しおりさま

しおりさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

しおりさまは、今は水彩画を描かれているのですね。
水彩画は、油彩と違って、失敗が許されないから難しそう。
やりたい気持ちはすごくあるのですが。

お手本を見ながらの方が描きやすいのは、すごくわかります。
わたしもそうなんです。
自分の目で観察せずに済むからでしょうか。
その代わり、絵が薄っぺらいなと感じることがあります。

先生からはモチーフの見えない部分まで、
よく観察して描くようにと言われます。
目をカメラにして、フル稼働という感じです。

デッサンや絵画の話は、描かない方にとっては
まったく興味のない話題だと思いますが、読んでいただきうれしいです。
「0から1」は本当に難しいですね。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

しおり

おはようございます。
「絵が薄っぺらいと感じる」…まさにこれです。
三次元の世界を二次元の紙に描く、難しいです。
水彩画は、失敗が許されないとか言われますが、私なんて失敗ばかり。
水の力を借りて描くのでなかなか思うように行きませんが、失敗しながら上達すると思って楽しく描ければ良いかなと思っています。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

ネロリ
ネロリ
しおりさま

しおりさま、こんばんは。

そうなんですよね。
わたしの場合、特に写真を見て風景を描こうとすると本当にペラペラな感じです。
実際に現地でスケッチして、その補助のために写真を撮るならいいのですが、
行ったことのない場所を、写真だけ見て描くのは無理なんです。

プロのなら、写真でも大丈夫なのかもしれませんが、
厚み、重量感、密度のようなものを出すのは、初心者には難しいです。

>水の力を借りて描く
そうなんですね!
水彩も、美術の時間以来やっていないので、どんな風に描くのだろう?と謎だらけです。
教室で、水彩をやっている方を拝見しても、うわあ、難しそうと思います。
でも、失敗を恐れず楽しめばいいのですよね。

これからも楽しく絵を描いていきたいと思います。
コメントありがとうございました!