今でも心に刺さる「子育て失敗したんじゃない?」という言葉

ネロリ

Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。

超大型の台風14号で、九州を中心に被害が出ているようです。
末妹の住む福岡市もひどい雨だそうで、家にこもっているとのこと。
東京も、今日は断続的に激しい雨が降り、明日・明後日が心配です。

息子帰る

そんなお天気の中、息子は茨城に帰って行きました。
電車で帰ると言っていましたが、わたしが持たせたおかずなど、
荷物も多いので、ジミ夫が車で送っていこうと言い出しました。
年が行ってからの子どものせいか、ジミ夫は、息子に甘々です(汗)。

それならと、あれもこれもと家にある常備品を持たせて、
かなりの荷物を積んで、ついでにわたしも乗って、つくばまで行きました。
いや、わたしもかなりの甘い親ですね(笑)。

本当は留守番の方が楽なのですが、最近、ジミ夫の運転が心配なので、
特に長距離の時は、一緒に行くようにしています。
70代になって、車を擦ったりすることが増えたのです。

今日も、帰りのサービスエリアで、縁石でバンパーに傷をつけました。
本人は雨のせいだと言っています。

昔は、そんなこと全くなかったし、安心して乗っていられたのですが、
最近は、ハラハラすることが増えました。

マニュアル車なので、ブレーキとアクセルの踏み間違いがないのがせめてもの救いです。
本人はマニュアル車が運転できなくなったら、免許を返却すると言っています。

それにしても、帰りはひどい雨で、常磐道も首都高も本当に怖かったです。
事故なく帰宅できて、ほっとしました。

元不登校だった息子のこと

昨日、不登校だった息子のことを記事にしましたが、
同じような悩みを持った方からのメッセージをいただきました。

今は、ごく普通のサラリーマンだし、多趣味でおしゃべりで明るいので
息子が不登校だったと言っても誰も信じないと思います。

本当のところはわかりませんが、職場での人間関係もまずまず良好のようで、
特に人間関係で悩んでいる節は見えません。

本人も自分からは言いませんし、どうして息子が不登校になったのかは、
今でもわかりません。

ただ、何となくわたしが感じたのは、昨日も書きましたが、
息子の中学の校風や、住んでいた土地柄などが原因かなということです。

わたしが住んでいたニュータウンは、都心に通うサラリーマンの家庭、
しかも、子どもが3人という家庭がとても多いところでした。

都内の狭い戸建やマンションでは、子ども3人というのはなかなか厳しく、
そのために、茨城に庭付きの広い戸建を求めてきたファミリーですね。

同じニュータウン内に住んでいたジミ夫の妹も、子どもが3人でした。
先にそこに戸建を買って住んでいた義妹が、家を探していたわたしたちに勧めてくれたのです。

どこの家も4LDK以上で、当時まだ少なかった下水道&都市ガスも整備されていて、
公園や学校も近く、住環境はとても良いところでした。

一人っ子の我が家には、部屋数が多すぎるほどでしたが、
ジミ夫、わたし、息子と、ひとり一部屋が使えて、ゆったりと暮らせました。

それは良かったのですが、住人はジミ夫と同世代が多く、
そのせいかママ友仲間の中でも、わたしはずっと年下の方でした。

息子の周りは、3人兄弟(あるいは姉や妹)の末っ子が多く、
上の子を見ているせいか、何でもできて、大人びた子が多かったです。

長子というのは、初めての子ということもあり、
どうしても過保護になりがちで、幼いところがあるのかもしれません。

そういう逞しい子ばかりの中で、息子はうまく馴染めなかったのかなと思います。
もちろん、すべてのひとりっ子がそうではないのでしょうし、
息子の気弱なところや、競争心に欠けていてのんびりしたところが
合わなかったのかもしれないです。

よく息子は、ママ友仲間から「お坊ちゃまね」と言われていました。
「もっとたくましく育てなくちゃだめよ」と、暗に過保護と揶揄されることもありました。

わたしより、7〜10歳も年上で、子どもを3人も育てたベテランママたちから、
色々とアドバイスされました。
みんな年上なので逆らうこともできず、ママ友づきあいは苦痛でした。

子育て失敗したんじゃない?

やがて、息子の不登校が始まると、ますます色々と言われるようになりました。
成績優秀なお子さんを持つママ友の中には
「子育て失敗したんじゃない?」とはっきり言う人もいました。

その頃、わたしはファミレスでパートをしていたのですが、
「母親が家にいないからじゃない? 仕事辞めたら?」とも言われました。

でも、仕事が唯一のわたしの救いでした。
仕事をしているときだけは、悩みから逃れることができました。

息子の場合、完全な不登校というより、登校しぶりという感じでした。
1週間休んだ後、3日間登校し、また休むという具合です。

社会科見学や修学旅行には参加しましたが、体育祭や文化祭は休みました。
みんなで何かするのが苦手だったのかもしれません。

ママ友たちから上から目線で、色々言われることが嫌で、
わたしはそういう人たちと、だんだん距離を置くようになりました。

そんな中でも、わたしに寄り添ってくれる友人がいたので、何とか頑張れたのかなと思います。
彼女もわたしと同じ一人息子でした。

優しい友人の話はこちら。

今でもわからないけれど

息子だけでなく、不登校の子は結構多くて、
近所にも、中学の入学式以来登校していない女の子や、
職場にも、息子さんが高校生になって引きこもりになった人がいました。

とはいえ、何の問題もなく高校、大学と進んでいくお子さんが圧倒的でした。
「子育て失敗したんじゃない?」というママ友の言葉は、
今でも、棘のようにずっと心に刺さったままです。

わたしの育て方が悪かったから、息子が不登校になったのだろうか?
では、どう育てれば、息子は不登校にならなかったのか?

もっと厳しくすれば良かった?
それとも、愛情不足だった?
過干渉だった?
それとも、放置しすぎた?

自分ではできることを精一杯やってきたので、わかりません。

今、息子は、親元から独立し、一人で生活を営んでいます。
この先、結婚するとか、子どもを持つとか、そういうことはわかりませんし、
本人が決めることだと思っています。

ただ、息子が元気に暮らしているかは、いつも気にかけていますし、
何かできることがあれば、フォローしたいとも思います。

ですが、最近は息子の方が、体力の衰えてきた父親や、
メンタルが弱い母親を心配することが多いようで、苦笑いが浮かびます。

東京にはまったく興味がなさそうな息子でしたが、帰りの車の中で、
「歳を取ったら、東京に住むのもいいかもな。お墓もあるし」と呟いていました。

お墓を守ることだけは、息子の中では決まっているようで、
ありがたいような、申し訳ないような気分でした。

一流大学に行かず、一流会社でもなく、独身だし、子どももいない息子。
人から見たら、「気の毒に」と思うかもしれません。

わたしの未熟さゆえ、子育てには失敗したかもしれませんが、
親の心配をするまでになってくれたので、それで十分かなと思いました。

昨日の記事は、こちら。

おわりに

neroli_729.jpg
旧自宅の薔薇。ピエール・ドゥ・ロンサールです。

昨日に続いて、息子の不登校時代を思い出して書きました。

そういえば、成人式は、中学の学区ごとの開催だったので、
母校の中学で行われたのですが、やはり参加しませんでした。

中学の不登校に比べて、高校での不登校は休む期間も短く、
頑張っていた部活(吹奏楽部)を引退したことで、
学校が楽しくなくなったのかなと思ったりしています。

進学も決まり、卒業する頃には、同じクラスの女の子と付き合うようになって、
ルンルン(死語?)していましたっけ。
大学在学中に、別れてしまったみたいですが(汗)。

いつの日か、息子の口から、あの頃の話を聞いてみたいです。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメントや応援クリック、メッセージ、いつもありがとうございます。
更新の励みになっています。
それでは、また・・・。

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Comments 4

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そら

こんにちは。
ネロリさんのご長男 とても素直で優しい社会人だと思います。親は もう何も心配することもないですね。

私は 長男が社会人になってから 中高のママ友から 「育て方が甘かったから 云々〜」と ママ友仲間の前で言われました。😱 その言葉から ママ友グループから離れました。おしゃれして ランチを食べながら 同級生の噂話 今考えると 私は 変なグループにいたと 恥ずかしいです。

野村総一郎先生(精神科医)の本で 話題になった「人生に上下も 勝ち負けもありません」に出会い とても救われました。2500年前の老子の言葉 心に響きました。野村先生 読売新聞の人生案内でも 人気の方ですね。

ムンク
すっかり。。

私は人からはあまり言われたことはありませんが、自分でここ数年ずっと失敗したのかも。。と悩んでいました。あまりにも違う性格や感情についていけなくなって数年・・何が悪かったのか。。どこがいけなかったのか悩み続けて体調不良にもなりましたが、最近やっと子離れ?なのかわかりませんがとりあえず息して元気であればなんでもいいと思えるようになりました。相変らず主人はできることはしてあげる主義ですが、私は
すっかり吹っ切れて自由になりました。エリザベートな気分(笑)
私は私の人生を楽しもうと決意したので、もう誰も止められない~
本当に子育ては難しいですね。
度々来てくれる息子さんは素晴らしいです!私はもう一年?もっとかしら。。食事も一緒にしてません。
素敵に育ってくれてよかったですね!!

  • 2022/09/19 (Mon) 18:40
  • REPLY
ネロリ
ネロリ
そらさま

そらさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

不妊の末、ようやく恵まれたひとりっ子だったので、
理想の母親になろうと努力しましたが、挫折しました(笑)。
結局、自然体の方がいいんですよね。

ママ友付き合いは、なかなか難しいですよね。
その場にいないお母さんや、子どもの噂話、いい話ならまだしも、たいてい悪口。
ランチしながら、グループでそんな話をしている中で、
ああ、わたしもこうやって噂話されているんだなって思いました。

そらさまも、面と向かって言われた経験がおありなのですね。
みんなの前で、愚かな母親としてダメ出しされて、本当に嫌な思いをしました。
お子さんは優秀かもしれませんが、だから何?って思いました。

野村先生のご著書、タイトルは知っていますが読んだことはありませんでした。
今度、読んでみようと思います!

いつも気にかけていただき、ありがとうございます。
本当に嬉しいです。




ネロリ
ネロリ
ムンクさま

ムンクさま、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご体調の方は、いかがですか?

ムンクさまも子育てでお悩みでしたよね。
息子と娘とは、母親としてのスタンスも全然違うかもしれませんね。
やはり、同性だけあって、自分の分身のように感じてしまうのでしょうか?

夫の妹は、年頃になった長女に「お母さんのようにだけはなりたくない」と言われたと
ずいぶん落ち込んでいたことがあります。
その後、その長女も結婚出産し、今は40代で2児の母ですが、
ようやく「お母さんの気持ちがわかるようになった」と言われたとか。
わたしから見たら、義妹と姪はとても似ているように見えますが(笑)。
女同士の方が、難しいのかもしれませんね。

ムンクさまが、吹っ切れて、自分の人生を楽しもうとされていること、
素敵だと思います。
子どもの人生は、子どものものだと、わたしもようやく気づきました。

我が家も、わたしよりジミ夫の方が、息子べったり?です。
まあ、息子もおじさんになって、親を掌で転がすようになったということでしょうか(笑)。

ムンクさまも、お身体大切にお過ごしくださいね。