閉所恐怖克服〜ひとりで映画館に行ってきた

ネロリ

Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。

心療内科での抗うつ剤が減薬になり、ほんの少しだけ自信がついたわたしです。
そんな中、ひとりで映画館に行って参りました。

閉所恐怖症

これまで何度か書いてきましたが、
40代でパニック障害を発症して以来、わたしは閉所恐怖症になってしまいました。

そのために、飛行機や新幹線に乗れなかったり、歯科、美容院などに行けなくなり、
生活に大きな支障をきたすようになりました。

暴露療法や行動療法で、飛行機、新幹線、そして歯科と美容院も克服しましたが、
まだどうしても苦手なものがあります。
それは映画館。

最後に映画館で観た映画は、家族で行った「ハリー・ポッター 死の秘宝」だと記憶しています。
家族が一緒で、手を繋いでくれれば、何とか我慢できるのです。

映画館の何が怖いかというと、上演前に真っ暗になること、そしてあの大音量、
それから三半規管も弱いのか、滑空シーンや激しい戦闘シーンがあると、
吐き気をもよおしてしまいます。3Dなんて絶対に無理。
なので映画は、もっぱら自宅のテレビかPCで見ています。

ライブ中継

そんなわたしでも、唯一映画館に足を運ぼうと思うのが、
宝塚歌劇団の千秋楽公演のライブ中継。
普通の映画と違って、音響も映像も生の舞台と近く、ショッキングな演出もありません。
真っ暗になるのはほんの一瞬なので、そこさえ耐えれば何とか観ることができました。

チケットが取り辛い別箱公演などは、よく母と一緒に行っていました。
(別箱公演=本公演とは違う、特別公演。公演日数が少ないのでいつもチケット難。)

母は、台詞を話している生徒さんがアップで写ることでストーリーを理解しやすいこと
台詞も鮮明に聞こえることで、劇場で観る時より集中していました。

ただ、最後に母と一緒に観たのは、コロナ禍前の2019年。
それから3年も映画館には足を運んでいませんでした。


どうしても観たかった公演

それが、今日3年ぶりに、しかも自分一人で、ライブ中継に行ってきたのです。
どうしても観たい公演でした。
場所は行き慣れたTOHOシネマズ渋谷。

今回の花組公演は、やっと取れたチケットも公演中止で観劇できませんでした。
8月20日からはずっと公演が中止でしたし、
上演できたのは、今日の千秋楽公演を含め、8公演だけでした。
チケットを取っていても、観劇できた方の方が少ないのではないでしょうか。

千秋楽公演は、ライブ配信もあるので家で観ることもできますが、
ジミ夫がいると落ち着かないので、映画館で見ることにしました。

最悪、無観客でやるかも・・と思いましたが、
無事お客様を入れての公演で、本当によかったです。


neroli_695.jpg
東京宝塚劇場の客席の様子が映っています。休憩時間に撮りました。


ひとり映画館

わたしは、開演前の明るい時に頓服薬としてワイパックスを飲んで備えました。
この手の薬は眠くなってしまうのですが、仕方ありません。
生の舞台ではないので、どうしても眠くなったら寝てもいいやと開き直り。

開演前に、一瞬だけ真っ暗になりましたが、目を瞑って堪えました。

宝塚は、必ずトップスターの開演アナウンスがあります。
いつもは録音なのですが、今日は生のアナウンスでした。

花組トップスターの柚香光(ゆずか・れい)さんから、
千秋楽上演への感謝、お客さまへの感謝、
そして「皆様からいただいた思いを胸に大切に公演いたします」
と述べられました。
心なしか、声が震えていたような・・・。

それだけで、わたしも胸がいっぱいになってしまい、
閉所恐怖はどこかに行ってしまいました。
気分が悪くなることもなく、ひとりで最後まで観ることができました。

専業主婦は肩身が狭い

渋谷のデパ地下で、夕飯のおかずを買って帰宅。
一人で留守番しているジミ夫を考えると、ついついご機嫌を取ろうと
財布の紐が緩んでしまいます。

自分のお金で行っているのだし、悪いことをしているわけではないのだけれど、
わたしだけ遊んでいるようで、少しだけ後ろめたい気分。

こういう時、仕事を持っていて、経済的にも自立していたら、
もっと堂々と出かけられるのになと思ってしまいます。

やっぱり専業主婦って、肩身が狭いと感じます。
自分の年金だけじゃ暮らせないですし。

わたしが働いていたのは、
短大を出てから30歳までの約10年間の正社員&契約社員生活と、
38歳からファミレスのパートを約12年。
後は、家での内職を40歳くらいから約15年くらいという感じです。

仕事を辞めたのは母の介護のためで、まったく仕事をしていない期間は7年ほどですが、
社会保険に入って、フルタイムで働いていたのは30歳までで、
後はジミ夫の扶養の範囲内で仕事をしていました。

パニック障害や、双極性障害で、フルタイムで働くのはとても無理でしたし、
当時わたしが住んでいた地域では、フルタイムの事務職の求人は、ほぼゼロ。
何か特別な資格でも持たない限り、パートの仕事しかありませんでした。

ファミレスのパートでも、びっくりするような高学歴の主婦が、
キッチンでお料理を作っていたりして、もったいないなあと思ったものです。

自分が受け取る年金額をみると、ちょっとガッカリですが、
それでも、30歳まで働いていたからこの金額なのかなとも思ったりしています。

家事・育児と仕事の両立、夫の協力を得ることのハードルの高さを考えると、
仕事を続けることは本当に難しいと思います。

ずっとお仕事を続けられている方は、本当にすごいなあと尊敬します。

おわり

neroli_693.jpg
お散歩道。フィットネスに行くときにいつも通る公園です。

余談です。
今回の宝塚の花組公演をどうしても観たかった理由は、
わたしの大好きな男役の水美舞斗(みなみ・まいと)さんが、
フィナーレの階段下りで、初めて二番手羽根を背負ったから。
(背中に背負う、あの大きな羽根です)
どうしても、それを見届けたかったのです。
わたしは、トップの柚香さんと、同期で二番手の水美さんの並びが大好きです。

宝塚ファン以外の方には、まったく意味不明な内容ですみません。

舞台好きなわたしは、以前は色々な舞台を観ていましたが、
コロナ禍で中止になる舞台が多く、残念でたまりません。
来年こそは、観たい舞台を観られるようになるといいなと思います。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメントや応援クリック、メッセージ、いつもありがとうございます。
更新の励みになっています。
それでは、また・・・。

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Comments 4

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原田さよ

減薬ができ、ひとり映画館も叶い、ほんとうによかったです。
ネロリさんのブログ全記事を読ませていただいたので、その道のりが想像でき、まるで自分のことのように嬉しいです。
うつ病を長く患い減薬や断薬の難しさを知っている私は、どこかで自分とネロリさんを重ねていたのかもしれません。

関西はまだまだ夏のように暑いですが、そちらは涼しいのでしょうか。
ネロリさんが、去年とは違うこの秋をぞんぶんに楽しんでくださいますように

ブログ、これからも楽しみにしています。

ネロリ
ネロリ
原田さよさま

さよさま、コメントをありがとうございます。
全記事を読んでいただいていたとは、本当に驚きと感謝でいっぱいです。

200記事以上ありますし、
自分でも、何を書いていたのかよく覚えていないので、
きっと何度も同じことを書いていると思います(汗)。

たまには、過去記事も読み返さないとと思うのですが、
関連記事だけ検索して終了です。
さよさまのように、リライトできたらいいなと思うのですが。

そして、まだ映画は見られませんが(笑)、映画館には行けました。
ひとりで映画館に入ったのは、初めてでしたが、
周りも宝塚ファンの女性ばかりなので、安心でした。
かなり高齢の方もいらっしゃいました。

減薬は、本当に難しいですね。
自分がどういう状態なのか、なかなかわかりませんが、
主治医の先生のおっしゃるように、規則正しい生活を心がけ、
睡眠をしっかり取り、軽い運動を続けるようにしたいと思います。

早く完治したいと思い詰めず、
ゆるゆるとでも良くなっていけばいいなと思っています。

東京も、少しだけ秋の気配が漂ってきました。
今年こそ、どこかに出かけたいなと思います。

さよさまも、お疲れを癒しつつ、
新しいチャレンジも頑張ってくださいね。
楽しみに待っています。

ムンク
花組千秋楽

ご覧になれてよかったですね。
私は仕事で無理でしたけど、とにかく有観客でやってほしいと思っていたのでほっとしました。
火曜日にニュースを見ながられいちゃんの挨拶に泣いてしまいました。
本当に生徒さんたちの日々の生活を思うとどれだけの強い心を持って頑張っているのだろうと
それだけで泣けてしまいます。

先日録画しておいたバビロンの千秋楽を見ながら、客席のペンライト、サヨナラショー、あぁ~
やっぱり無理だとはわかっていたけれどこんな風に卒業して欲しかったなとまた涙。。
なかなか轟さんのたくさんある映像を見られません。

いつか良い思い出として片っ端から見たいと思っています。

  • 2022/09/09 (Fri) 20:28
  • REPLY
ネロリ
ネロリ
ムンクさま:その3

ムンクさま、三連投ありがとうございます(笑)。

どうしても、マイティーの二番手羽根が観たくて、映画館まで行ってしまいました。
映画館は苦手な場所ですが、何しろ周りは100%ヅカファン。
劇場の雰囲気と同じなので、精神的にはラクでした。

母と同じくらいの、かなりご高齢の方が一人でいらしていて、
さすがヅカファンと思いました。

れいちゃんのご挨拶、本当に泣けましたね。
わたしは、生の開演アナウンスから衝撃で、涙が出てしまいました。
8公演しか出来なかったんですものね。お気の毒としか言えません(涙)。
スクリーン越しからでも、花組生の熱が伝わってきて、本当に感動しました。

「バビロン」はタータンの退団公演でしたね。
あの頃は20年後、まさかこんな状況になるなんて、誰も思いもよらなかったと思います。

轟さんにも、是非大階段を降りて、緑の袴姿でご挨拶していただきたかったです。
花組退団者のご挨拶を聞きながら、わたしも思いました。

そして、芸能界に入るつもりがないなら、後身の育成をしていただきたいです。
シメさんみたいに音楽学校の講師になるとか。
だめかしら?

わたしは、轟さんの舞台映像を拝見すると、自分の人生のあれこれと重なって、
胸がいっぱいになります。
実人生では辛いことも多かったけれど、ファン生活は幸せだったなあと思います。
ムンクさまも、いつか映像を懐かしい思いで観られる日が来ますよう、願っています。

いつも、読んでくださりありがとうございます。
どうぞお身体を大切になさってくださいね。