自分の足で立っている、おひとりさまたち

ネロリ

Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。

昨日の記事で、わたしの周りのおひとりさまのことを書いてみましたが、
今日はその続きです。

高校時代の友人

わたしの周りにいるおひとりさまの中でも、
なかなか個性的な人だなと思うのが、高校時代の友人です。

以前も書いたと思いますが、頭が良くて、楽器演奏が得意。
特にピアノは、先生に音大のピアノ科を受けるよう勧められたほどです。

高校では室内楽のクラブに入っていて、ヴァイオリンを弾いていましたが、
大学時代は、軽音楽部でドラムを叩いていました。
ロックが大好きで、わたしにプログレッシヴ・ロックを教えてくれたのも、彼女です。

子どもの頃から体が弱く、小学生の時に心臓の大手術をしたそうです。
いつもどこかしら体調が悪くて大変そうでしたが、
明るくて、みんなから好かれていました。

金融関係の会社に就職後、数年でバンド仲間と結婚しましたが、10年ほどで離婚。
子どもはいません。

旦那様より彼女の方がずっと稼いでいて、
それが原因でギクシャクしてしまったそうです。

結婚していた頃、バブル崩壊後に売れ残った2億円の戸建を半額以下で買いましたが、
離婚する時に売却したと聞きました。

その後は、横浜にマンションを購入し、仕事をしながらずっと一人暮らしです。
今でもバンドを組んでいて、コロナ前はよくライブハウスで演奏していました。

ご両親の介護を、お兄様と二人で交代でしていました。
お父様は認知症、お母様はパーキンソン病でした。
最終的にお二人とも、介護付き有料老人ホームに入所し、亡くなりました。

実家はずっと空き家状態だったそうですが、昨年ようやく処分し、
今は更地になったそうです。
鉄筋コンクリート造の家だったので、解体にお金がかかったと言っていました。

資格を持ち、ずっと働いていることと、親の遺産があることで、
経済的には一番恵まれている人かなと思います。

今でも、生きがいはバンド活動。
女性の場合、大人になるとすっかり変わってしまう人もいますが、
彼女は、高校時代から、見た目も中身も変わっていません。

もちろん、それなりに年は取っていますが、生活感がまったくないのです。
いわゆる「不思議ちゃん」という感じです(笑)。

趣味友Mさんが、バリキャリなのに比べ、仕事は生活のためにほどほどやればいい。
趣味が一番大事という人ですね。

それでも、コロナ禍での一人暮らしは、色々不安も多くて大変と言っていました。
幸いお兄様とは仲が良く、甥御さんがいるので、
万が一の時も大丈夫な、おひとりさまです。

高校時代の友人の話はこちら。
友人関係〜遅刻グセのある人を許せますか?

友人関係〜遅刻グセのある人を許せますか?

最後の遅刻魔は、高校時代の友人です。前に、ブログで触れたと思いますが、高校の校風に合わず、学校嫌いだったわたしと唯一仲良くしてくれた友人です。彼女は、属性が遅刻魔か、というほどの遅刻グセのある人で、 遅刻グセがキャラクターになって...


もうひとりの趣味友さん

わたしの趣味友さんで、もうひとりおひとりさまがいます。
わたしより10歳ほど年下の彼女は、ずっと独身。

美大卒で、繊維メーカーでデザイナーをしていましたが、
がんを患ったお母様の看病のために、早期退職。

お母様を看取った後、お父様もがんになりましたが、
幸いまだお元気だということです。

お父様とのふたり暮らしなので、
まだ、おひとりさまとは言えないかもしれませんが、ひとりいる弟さんも独身なので、
老後は、おひとりさま仲間と一緒に施設に入りたいと言っていました。

会社を辞めた後は、デザイナーとしてのキャリアや、才能を活かしての仕事をしています。
会社員ではないので、大変な面もあるかもしれませんが、
実力勝負の世界で、輝いている人です。

平凡な主婦のわたしから見ると、個性的だし、キラキラと眩しい人ですが、
20数年前にわたしが描く絵を最初に褒めてくれ、アドバイスをしてくれた恩人です。

遠方に住んでいるので、年に1回会えるかどうかですが、
コロナが収束したら、真っ先に会いに行きたい人のひとりです。

おひとりさまになったら

わたしの周りのおひとりさまは、妹を除いて、皆、仕事を持ち、経済力があります。
そして孤独に耐える勁さがあります。
だから、結婚せずに働き続けたり、離婚できたりするのかも。

同級生や知人に、未亡人になった人も何人かいますが、
皆、お子さんやお孫さんがいるので、
厳密に言えば、一人暮らしではあっても、おひとりさまではないのかなと思います。

自分の死後のことを頼める身内がいないというのが、
本当のおひとりさまだと思います。

今は、そういう人が増えてきているので、死後事務委任契約などもありますから、
わたしも、息子がまったく当てにならなかったり、先に逝ってしまったりした場合は、
そういう手続きをするのもアリかなと思っています。

おわりに

neroli_663.jpg

もし、わたしが一人で生きていける自立心や経済力があったら、
どんな人生を送っていただろうかと考えることがあります。

わたしの父と母は、とても仲が良かったのですが、
子どもの教育に関しては、意見が割れていました。

お嬢様育ちの母は、名の知れた女子大に行き、(条件の)いい人と結婚するのが幸せだと言い、
苦学生だった父は、資格を取って手に職を持てと言いました。
自分が公務員だったので、公務員試験を受けるよう勧めました。

わたしは勉強嫌いだったので、母の意見に流され、当時の自分にとっての一番楽な道を選びました。
女子短大→腰掛け就職→お見合い結婚・・・です。

幸いジミ夫が良い人だったので、色々あれど何とか暮らしてきましたが
やはり、経済力がないというのは、大きな不安要素です。

ジミ夫に頼り、自分の足で立っているという自信がありません。
父の勧めに従って、手に職を持てば良かったと後悔しています。
年金の額だって、全然違いますし。

ただ、もしわたしが手に職を持って、バリバリ働いていたら
おそらくジミ夫とお見合いすることはなかったでしょうし、
もしお見合いしても、たぶん断られたでしょう。
若い頃のジミ夫は、昭和の価値観の持ち主だったので。

それでも、万が一のことを考えつつ、
今更ながらですが、自立心を養っていかなくてはと思います。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメントや応援クリック、メッセージ、いつもありがとうございます。
更新の励みになっています。
それでは、また・・・。

どれかひとつ、クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 60代主婦へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
関連記事

Comments 2

There are no comments yet.
ムンク
憧れの・・

おひとりさま。。素敵な響き・・私は一人でデパートのお寿司屋さんなどにいる人はもちろんですが、お蕎麦屋さんやラーメン屋さんに一人で受ける人には尊敬と羨望でしかないです。
なぜかなんでも一人で平気そうに見られる私は、一人が苦手です。
確かに相手に合わせたりとか面倒な部分はあるものの。。それでも一人。。って苦手で。
損してるなと思います。人生長くもないのに行きたいところにも一人だから・・と行くことも出来ず・・
このまま終わるなんて・・と思った事も多々ありますが。それでも思いきれない・・
娘は私に似てなくて幸せかもと思います。どこでも行けるので・・海外もですけど・・
きっと一生素敵なおひとりさまを羨ましいな・・と思いながら生きてくことになるのでしょう・・

  • 2022/08/19 (Fri) 17:39
  • REPLY
ネロリ
ネロリ
ムンクさま

ムンクさま、コメントありがとうございます。

ムンクさまは、おひとりでの外食が苦手なのですね。
わたしは、昔は苦手だったような気もしますが、
今は、割と平気かなと思います。

お寿司屋さんは入ったことがありませんが、
お蕎麦屋さん、定食屋さん、ファミレスなど庶民的なお店はあります。
駅ナカで、ラーメンやうどんを食べることもあります。

わたしの場合は、主に通院の関係などで、外でお昼を食べることが多いんです。
後は、時間調整とか。
普段、自分で作ってばかりなので、外食は好きです。

ただ、さすがに夜は怖いので、一人で外食はありません。
お酒も飲めませんし。
外で一人で飲めたら、一人前のおひとりさまですね(笑)。

ムンクさまは、一人になりたいと思われることが少ないのかな?
でも、何かのきっかけで、一人で食べることができたら、
案外一人もいいものだと思われるかも?
もちろん、気の合う人とのランチは、もっと楽しいんですけどね。