おひとりさまの生き方、三者三様
Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
昨日の記事で、やっぱり最後は友だち・・と書きました。
わたしも、今はジミ夫がいても、長生きすれば一人になる確率が高いです。
結婚していても、独り身でも、最後は一人。
子どもがいるかいないかの方が、大きいと思います。
わたしの周りには、おひとりさまの先輩・後輩が何人かいて、
本当に人それぞれだなと感じています。
おひとりさまになったばかりの伯母
わたしのブログにたびたび登場する91歳の伯母。
5月末に旦那様(わたしの父の兄)を亡くしたばかりです。
伯父夫婦が、自分の甥を養子にしたのは、主にお墓のためでした。
養子夫婦に介護をしてもらおうという気持ちはなかったらしく、
自宅をリフォームして賃貸に出し、
夫婦で自立型の高級有料老人ホームに入居しました。
自立型と言っても、介護が必要になれば介護棟に移り、
看取りをしてくれるという施設です。
父の実家は空襲で家屋敷を失い、職業軍人だった祖父は戦後は職を失い、
食べるにも困るほど、貧しかったそうです。
戦地から帰ってきた伯父も結核になってしまい、療養のため働けない時期が続きました。
そんな伯父に嫁いだ伯母は、自分も働きながら家計を支えていました。
子どもに恵まれなかったことから、早くから老後のことを考えて貯蓄していたようです。
わたしがすごいなと思ったのは、施設に入るにあたって
自宅をリフォームして賃貸に出し、家賃収入を確保したことです。
これは、都内だからこそできることかもしれませんが、
普通だったら空き家にしたり、お金がない場合は処分すると思います。
事実、自宅を処分したお金で入居金を作り、ホームに入居する人も多いと聞きました。
高い入居金を用意できたのもすごいですし、自宅を賃貸に出す決断もすごいです。
茨城の介護施設に入居した義母の場合は、1年間ですが自宅が空き家になりました。
どちらかといえば、そういう高齢者の方が多いと思います。
伯父夫婦は、夫婦ともに実家に頼れず、(伯母の実家も職業軍人でした)
伯母の両親に仕送りをしながら、自分たちの生活を作り上げ、老後の準備までしたのです。
会社員になった伯父は、お金にはまったく無頓着な人でしたので、
伯母も会社勤めをしながら、家計を管理していたようです。
その後、勉強の甲斐あって税理士の資格を取り、今は悠々自適な生活の伯母ですが、
家賃収入があるために、伯父の介護保険が3割負担で大変だとこぼしていました。
わたしの母は1割負担なので、3割だとずいぶんお金がかかっただろうなと思います。
わたしにはとても無理な、優雅なおひとりさまですが、
伯母の苦労が報われてよかったと思います。
子どもに恵まれなかったからこそ、色々考えて頑張ったのかもしれません。
わたしの従弟を養子にしたことで、万が一の保証人やお墓の心配もなくなり、
同じようなおひとりさまが多いホームで、穏やかに過ごせるのではないでしょうか。
伯母の話はこちら。
バリキャリの趣味友
わたしの観劇仲間であるMさんは、
ジミ夫のいた会社でシステムエンジニアとして働くバリキャリです。
年はわたしより少し若いアラカン。
定年は65歳ですが、できたら70歳まで働きたいと言っています。
結婚歴なしで、もちろん子どももいません。
お兄様がいますが、お子さんがいないので、甥や姪に老後を託すこともできません。
彼女は実家でご両親と同居していましたが、
お父様を亡くした後、お母様と相談し、戸建ての自宅を処分。
彼女も資金を出し、会社に近いマンションに住み替えました。
要介護2のお母様を介護しながらの会社員生活。
そのお母様も、施設に入ることなく数年前に自宅で看取り、
今は、マンションで完全なおひとりさま生活です。
ご両親二人を介護して看取るのは、本当に大変だったろうと思いますが、
彼女からはそんな悲壮感はまったく感じません。
趣味が多彩で、観劇の他にも、お母様のショートステイを利用しながら、
夏は登山、冬はスキーを楽しんでいました。
ダンスが好きで、ジャズダンスもやっています。
老後は、おひとりさま仲間と同じ施設に入ろうと話しているそうです。
いつ会っても、目がキラキラしていて、
自立しているっていいなあと憧れてしまいます。
もちろん、わたしの知らないところで、悩みや孤独もあるかもしれません。
お兄様夫婦とは、あまりうまくいっていないようで、
相続では、家のことでやはり少し揉めたらしいです。
でも、お兄様は親の介護をまったくしなかったそうで、
お母様の遺言もあり、自宅マンションは諦めたとか。
精神的にも経済的にも自立していて、憧れのおひとりさまです。
趣味友Mさんとの出会いについての記事はこちら。
不安でいっぱいの妹
今までは、素敵なおひとりさまをご紹介しましたが、
今度は、この先どうしようと不安でいっぱいのおひとりさま(予定)の妹の話です。
上の妹は、結婚はしていますが、やはり子どもがいません。
ご主人にお姉様がいますが、やはり独身のおひとりさま。
今のままでは、将来、妹がおひとりさまになり、何かあった場合、
わたしか末妹・・・というより、うちの息子を含む3人の甥たちの誰かが、
入院や施設入所の保証人になったり、死後の事務処理をすることになります。
妹は友人もいなくて(本人談)、数年前から強迫性障害を患っており、
ひとりで外出することができません。
病院へ行くことを勧めたのですが、数回行って、通院も薬もやめてしまいました。
夫婦仲はあまり良くなくて、若い頃には離婚話も出たことがあります。
自分のことにはお金を使うけれど、妹にはお金を渡さず、口で妹を責める、モラハラ夫です。
わたしは、子どももいないし、そんなに嫌なら別れればいいのにと思いましたが、
やはり経済的な不安と、実家に帰りたくない(母が嫌い)ということで、
離婚の決断ができなかったらしいです。
とはいえ、最近は、義弟も歳を取ってだいぶ丸くなったようです。
ひとりでは買い物にも出られない妹は、旦那様に頼る他なく、
夫婦仲は、以前よりは多少良くなったように見えます。
若い頃は美人で華やかだった妹が、今は眉間に深い皺を作り、
いつもくすんだ顔をしているのを見ると、何ともいえない気分になります。
妹は「将来が不安だ」とよく嘆きますが、
だからと言って、自分から何かをしようという気はないようです。
もともと友だちがいなくて、昔はテニスを習っていましたが、
それも人間関係が嫌で辞めてしまったとのこと。
自分の妹のことを悪く書くのは嫌なのですが、
妹は、自分が出すのは嫌で、求めるばかりの人なのです。
ギブ・アンド・テイクではなく、テイクばかりの人。
宝塚やミュージカルのチケットが取れても、席がよくなければ断り、
自分が好きな演目の時だけ、「チケット取って」と言ってくる。
昔、母が寝込んだ時、わたしが泊まりがけで1週間看病していたのですが、
さすがに疲れて、交代を頼んだ時に、
「おかずは作って冷蔵庫に入れておいて」と平気で言える人なのです。
お金や労力をかけるのが嫌いらしく、何か頼むと「ええ〜」と嫌そうにいうので、
こちらも頼むのが嫌になってくるのです。
母の介護の時もその調子だったので、わたしもだんだんと頼まなくなりました。
今回の伯父の葬儀のように、強く頼めば
「行かなくちゃだめ?」と言いつつも、来てくれるのですが、
なんでわたしが妹のご機嫌を取らなくてはならないのかと思ってしまします。
「とりあえず断る」が、デフォみたいな妹です。
妹は、義姉(旦那様の姉)とも犬猿の仲なのですが、
まあ、そうだろうなあと思います。
わたしは姉妹だから、できれば仲良くしたいと思いますし、
もし、妹が一人になってしまった時に、わたしも生きていたら、
助けてあげなくちゃならないかなと思うのですが、
一緒にいて楽しくない相手と過ごすのは、気が重いです。
ただ、わたしが先におひとりさまになった時は、
妹がわたしを気遣うことはないだろうと確信しています。
ホッとしつつも、少し寂しいなような、微妙な気持ちです。
妹も、今の状況になる前に、何度も軌道修正する機会があったと思います。
昔、2年ほどパートに行っていたこともありましたが、
やはり人間関係で辞めてしまい、以来、働いていません。
義理の親も実母も介護せず、病気を治そうという気もなく、
老後の不安を口にしながら、文句ばかり言っている彼女を見ていると、
今からでも、何か行動すればいいのに思ってしまいます。
かなり辛口なのは、身内だからでしょうか。
他人から見たら、気の毒な人なのかもしれません。
おわりに
今日は、わたしの周りの「子どもがいないシニア=おひとりさま(候補)」について書きました。
本当は、もっと個性的なおひとりさまもいるのですが、
長くなるので、また明日書いてみたいと思います。
わたしの仲の良い人は、ひとりを除き、子どものいないおひとりさまが多いです。
独身バリキャリ、離婚経験者など。
ママ友の世界はちょっと苦手だったので、わたしにはママ友仲間はいません。
長々とした記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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