伯母が嫌い〜母の言葉に振り回された日々

ネロリ

Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。

昨日の伯父の四十九日法要、わたしは呼ばれる立場だったものの、
やはり気疲れしたのでしょうか、今朝はいつも以上に寝坊してしまいました。

伯母から電話

ダラダラと自室で過ごしていたところ、91歳の伯母から電話がありました。
昨日のお礼ということでしたが、やはり話し相手が欲しいのかなと感じました。

伯母はしっかり者で気が若いので、同世代の方では話し相手としては
物足りないのかもしれません。
それに息子(養子)はいるけれど、お嫁さん相手では、多少は気を遣うでしょうし
わたしは、話しやすい相手なのでしょうね。

伯母は、伯父の納骨が無事に済んで、一安心したようです。
ただし、これから相続のことがあるので、まだまだ大変そう。

今は現役を退いていますが、税理士だった伯母ですから、
相続税のことはプロだろうと思うのですが、配偶者控除のある伯母はともかく、
養子になった従弟は、そこそこ払わなければならなそうです。

伯母はざっくばらんな人なので、自分の子どもの頃の思い出や、
伯父との出会いや結婚に至るまでのこと、
わたしの祖母との確執なども、色々話してくれました。

伯母が書いたブログの記事はこちら。

伯母が嫌いな母

実を言うと、わたしの母は、伯母のことをあまり好きではなかったのです。
伯母と母は、長男の嫁と次男の嫁という、嫁同士の立場です。

母には母なりの伯母を嫌う理由があって、それは姑(わたしの祖母)が原因です。
祖母は気難しい人で、嫁同士を比べては、仲違いをさせるような言動をしていたのです。
そんなわけで、母は伯母をライバル視していました。

母は、ひとつ気に入らない所があると、その人の全人格を否定したり、
立場を異にする人を色眼鏡で見るところがありました。

わたしと母は、顔も性格もよく似ています。
一卵性親子と言われることもありました。
母は、わたしを分身のように思っている節があり、自分と同じ価値観を求めてきました。

そんなわけで、わたしも、母に言葉にずいぶん影響されてきましたが、
母が衰えてきた頃から、母の言葉に疑問を持つようになりました。

伯父と父の関係

伯父一家とわたしの実家は、表向きはとても仲良く付き合っていましたが、
祖母のこともあり、母にとっては「敵」でした。
他にも理由があり、またいつか書くかもしれませんが、伯父の父に対する態度にありました。

長男である伯父の言動に、父は何度も悔しく苦い思いをしてきましたが、
表向きには兄を立てて、それを決して表しませんでした。
それを側で見ていた母は、父の代わりに憤慨していたのです。

伯父も決して悪人というわけではなく、長男としてチヤホヤされて育ったので、
我儘で無神経なところがある人だったのだと思います。
ひとことで言えば、ジャイアンのような人でした(笑)。

亡くなった人ではありますが、
伯父に対しては、良い思い出も、悪い思い出もあります。
でも、嫌いではありません。
単純明快な人なので、わかりやすくて、むしろ好きです。
ただ、父に対しては、もう少し思いやりを持って欲しかったですが(汗)。

伯母は、そんな伯父のために苦労したことも多かったと思いますが、
やはり夫婦としての繋がりは深かったのだと感じます。

母の思い込み

父が蔑ろにされていると、伯父夫婦に敵愾心を燃やしていた母ですから、
養子になった従弟が結婚してからは、そのお嫁さんに対しても、色眼鏡で見ていました。

わたしは、従弟の奥様のことは、冠婚葬祭のときに顔を合わせるくらいで、
どういう人なのかよく知りませんでしたが、
母は、苦労知らずのお嬢様育ちで、派手で、贅沢好きと決めつけていました。

それはまさしく母のことなのでは?と思いましたが(同族嫌悪?)、
質実剛健でお堅いの父の実家の家風には合わないという考えのようでした。

わたしは、伯父の葬儀と昨日の法要で、初めて従弟の奥さまと親しく話したのですが、
母の言葉とはまったく違って、綺麗にはしていますが、ごく普通の人でした(笑)。

母の思い込みのせいで、わたしたち三姉妹は、
無駄にネガティブな感情を持たされてしまったような気がします。

いつも人と比べる母

人間は、ついつい人と自分を比べてしまうものです。
わたしも、母の介護が思うようにできなかった挫折感で、
同居生活を上手にやっている方々と比べてしまい、
なんで自分はできなかったんだろうと、後悔することが多々あります。

ただ、わたしの母はちょっと特殊でした。
母は、自分より豊かで恵まれている生活をしている人をみては
いつも羨んでいたのです。

わたしから見たら、母だって相当恵まれていると思うのですが、
母を諌めようとすると、
「わたしの周りの人は、みんなわたしより恵まれている」と言い張るのです。

その話を聞くたびにわたしはイライラして、いつも母と喧嘩になりました。
母が資産を持っていないのは、海外旅行やブランド品、洋服、高級ホテルでのランチなど、
贅沢な暮らしでお金を使ってしまったからであって、
年金は、父の遺族年金の他に自分の年金もあり、一人暮らしには十分な額だと思います。
ジミ夫の受け取っている年金額とそう変わらないのです。

それを指摘すると
「あら、ずいぶん少ないのね。どうやって二人で暮らしているの?」
と不思議そうに聞いてきます。心底腹が立ちました。

それでも、母は自分より優雅な生活をしている友人知人を羨ましがって、
同じような生活をしたがりました。
人は人、自分は自分・・身の丈に合った生活ということができない人でした。

わたしが子どもの頃は、決してそんなことはなかったのですが、
わたしが結婚し、母が自分の父親の遺産を貰ったあたりから
どんどん生活が派手になっていったようです。

父はとても質素な人でしたが、度々入院して母に心配をかけている負い目からか
母の散財にもうるさく言うことはありませんでした。

今日、伯母からも、資産家に嫁いだ父の長姉の優雅な暮らしぶりを
母が羨ましがっていたという話を聞き、やっぱりなと思いました。
父の長姉である伯母も、確かにお金には困らなかったけれど、別の苦労があり、
母もよく知っているはずなのに、どうしても見た目の華やかさに目が眩んでしまうようです。

伯母は「ネロリ母さんの方が、うちより年金が多いはずなのに、どうしてかしらね」
と笑っていました。

合理的な考え方でお金には堅実な伯母と、感情的で華やかな生活が好きな母は、
本当に真逆だなあと思います。

昔は色々な葛藤もあった伯父一家とわたしの実家ですが、
父も伯父も亡くなった今、世代交代の時期を迎え、
法要後の食事会では、色々なことがあったけれど、収まるところに収まったねと
忌憚なく話せたことに、とても安堵の気持ちでいっぱいです。

母も認知症になってからは、伯母に対するライバル心がなくなってきたらしく
最近は「あの人は、本当に賢くてよくできた人よね」などと言うようになりました。
もっと前に気づいて欲しかった・・・。

そんな子どもっぽい母ではありますが、父のことは全身全霊で愛し支えてきましたし
父のために、本気で泣いたり笑ったり怒ったりできる人でした。
手のかかる人ですが、そこだけは尊敬しています。


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法要の後は、略式にホテルでのランチでした。
おしゃべりに夢中で、料理を撮るのいくつか忘れました。

わたしもジミ夫も、ホテルランチなんて東京に引っ越してきて初めて(笑)。
優雅だった母の生活とは、えらい違いです。


優雅すぎる母の60代について書いた記事はこちら。

おわりに

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よく行くブーランジェリーのテラス。
イートインができ、飲み物の種類も多いので、よく利用します。

人間は誰しも欠点があるものだし、わたしだってそうです。
伯母だって、母だって、欠点はあるけれど、良いところもあります。

わたしは伯母が好きではあるけれど、母のことだって大好きです。
色々と問題のある人ではありますが、やはり大切な母なのです。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
親戚付き合いというものは、いつの時代も難しいものですね。

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それでは、また・・・。

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Comments 2

There are no comments yet.
原田さよ

私、ネロリさんのお母様には勝手に親近感を覚えています。
伯母様は素敵で尊敬できる生き方をしてこられた人だと思っていますが、お母様は素直で可愛らしく好き嫌いがはっきりしておられ、なんというか…人間らしくて惹かれるのです。

私は、人と比べることは自然なことだと思っているので、比べて落ち込む自分も受けて入れています。
丸ごとそんな自分を受け入れたら、すごく楽になりました♪

ネロリ
ネロリ
原田さよさま

さよさま、コメントありがとうございます。

>私、ネロリさんのお母様には勝手に親近感を覚えています。
ありがとうございます。
わたしや妹たちにとっては、我儘で手のかかる母ですが、
気取ったところはなく明るい性格なので、友人は多かったです。
サザエさんみたいな感じの人ですね(笑)。

反対に伯母はインテリなので、同世代の女性からは、
ちょっと煙たがられる存在だったかも?

>私は、人と比べることは自然なことだと思っているので、
>比べて落ち込む自分も受けて入れています。
>丸ごとそんな自分を受け入れたら、すごく楽になりました♪

そういう考え方ができたら、いいですね!
わたしは、人と比べるのは良くないと思い込んでいました。
やっぱり比べてしまいますよね。

ダメな自分を受け入れることは、なかなか難しいですが、
どんな自分でも受け入れることができたら良いなあ。
何だか、気持ちが楽になりました。
ありがとうございます。

場所違いで申し訳ありませんが、
さよさまのブログ記事「主婦だって癒されたい」、とても参考になりました。

1日家にいると、どうしてもメリハリのない生活になりがちなので、
わたしも細切れの時間の使い方を、工夫したいなと思いました。

アクティブなさよさまの生活、いつも憧れております。
お忙しい中、コメントいただき、ありがとうございました。