介護付き有料老人ホームと特養、どう違った?
Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
今日は、溶けそうなほどの暑さの東京でした。
午前中、車で、母の入所している特養に、新しい健康保険証と介護負担割合証、
そして差し入れを持っていきました。
母は、コロナ感染もなく元気に過ごしているようで、安心しました。
介護付き有料老人ホームと特養の違い
介護付き有料老人ホームから、特別養護老人ホームに移った母ですが、
色々と違うことがありました。
今回は、その経験を少し書いてみたいと思います。
わたし個人の経験なので、どこも同じとは限らないと思いますが
ご参考までに読んで頂けたらうれしいです。
今日は差し入れに行ったと書きましたが、
前に入っていた介護付き有料老人ホームは、
他の利用者さんに分けてしまうと困るということで、差し入れは禁止ででした。
その代わり、有料ですが、月に何度かケーキや、有名店の和菓子、
お寿司や鰻などのお取り寄せなどがあり、それを頼んでいました。
イベントもほぼ毎日のようにあり、お金さえ出せば(汗)、優雅な生活ができるホームでした。
介護予防体操や音楽プログラムは、外部からプロの講師が出向く本格的なものでした。
母を施設に入所させた罪悪感もあり、そのような有料サービスに月3万円以上かけていたので、
毎月の支払額は33万円ほどかかりました。(医療費と薬代、歯科治療費は別)
もちろん23区内ということで、高いのだと思います。
義母が入所していた茨城の介護付き有料老人ホームは、基本月15万円ほどでした。
老人介護施設の費用は、やはり地価と比例するそうです。
今の特養は、有料サービスはない代わりに、なまもの以外の差し入れは大丈夫です。
他の方が、どういう差し入れをしているのか伺って、
わたしは飲みきりサイズの果汁100%ジュースや、パンに塗るスプレッド類、
母の好みのお菓子やお煎餅(小分けのもの)を差し入れています。
幸い、大きな持病がないので、健康上の問題で食べられないものはありません。
差し入れはすべて、職員の方が管理してくださっているので、
食べすぎたり飲みすぎたりする心配もありません。
ユニット式という、少人数のグループに分かれての生活なので、
そのようなことができるのだと思います。
特養は、基本的に要介護3以上という介護度が重い方が入所していますので、
有料ホームほどは、イベントもありません。
ただユニットの人数が少ないので、新聞や雑誌は自由に読めるようです。
費用は、病院代、薬代込みで、ひと月で約16万円です。
前の施設の半分ほどでした。
母は、介護保険が1割負担なので、安いのだと思います。
収入の多い高齢者の方は、2割〜3割負担になるので、費用が高くなってしまいます。
設備は、有料ホームの方が駅近で便利でしたが、部屋はやや狭かったです。
特養は同じ区内でもやや郊外で、駅からは歩きますが、部屋も敷地も広々としていて、
その点はとてもいいなと思っています。
どちらの施設もそれぞれいいところがありますが、
やはり特養は公的な施設ですので、費用が安いです。
その代わり、区の紙オムツの無料支給は、受けられなくなりました。
区の担当の方から、わざわざ電話がありました。
わたしはケアマネさんに聞いていたので知っていましたが、
とても申し訳なさそうな口調だったので、
やはり文句を言う人もいるのかなと思いました。
我が家の場合は、特養に入ることができただけで、本当にありがたく、
これで、母の介護費用の心配をせずにすむと思うと、かなり気持ちが楽になりました。
月33万円も払っていたら、年金では全く足りないし、
母の預金残高がいずれゼロになるのは、目に見えていましたから。
いつ特養に入れるかわからなかったので、最悪の場合は、
ジミ夫が負担してくれることになっていました。
前のホームもとてもいい施設でしたが、何しろ費用がかかりすぎました。
介護付き有料老人ホームが、華やかな私立の女子校とすれば、
今の特養は、質実剛健な公立の進学校という感じです(笑)。
でも、すぐに入れる有料ホームがなかなか見つからない中で、
探してくださったケアマネさんには、とても感謝しています。
母の収入に見合わない良い施設でしたが、
とてもよくしていただいて、母を施設に入所させるというハードルを
何とか超えることができたのは、有料ホームのおかげでした。
特養に入るためにやったこと
老人介護施設は、本当にお金がかかります。
デイサービスやショートステイの費用と比べると、ずいぶん高い気がします。
最初は、グループホームも考えたのですが、
費用的には、介護付き有料ホームよりはやや安いものの、
それでも20万円以上はかかるとのことでした。
そして、いいなと思ったホームはどこも満室でした。
最終的には、ケアマネさんが探してくれた有料ホームに
入所することになりました。
数ヶ月後、入所の申請をしていた今の特養から声をかけていただきました。
まだ要介護3なので、思いがけず早く入所できたことに驚きました。
もちろん、どうすれば早く特養に入れるか色々と調べ、人にも聞き、
なるべく早く入れそうな特養に申し込みました。
○やや費用が嵩むユニット式のホームにしたこと。
○母がいつも利用していたショートステイの施設にしたこと。
○担当者の方にも、是非そちらにお願いしたいと熱意を伝えたこと。
○区に提出する申請書類には、具体的にどう困っているのか、
自宅介護が難しいことをわかってもらえるように詳細に書いたこと。
わたしがやったことは、こんなところですが、
これも、ケアマネさんが色々と教えてくださったお陰です。
今の特養をショートステイ先に選んだのも、
将来的には、そこに母を入所させたいという思いからでした。
これも、ケアマネさんからのアドバイスでした。
わたしは、もともとは、母が寝たきりになるまでは自宅介護をして、
自力で食事や排泄ができなくなったら、特養にお願いしようと思っていました。
そのことは、最初にケアマネさんにも伝えてあったので、
それを考えてショートステイ先に選んだのが、今の特養です。
ジミ夫家の菩提寺のすぐそばで、土地勘があったというのも理由のひとつです。
母の入っている特養は、区内の特養の中では寝たきりの方が少なく、
デイサービスも併設していてイベントも多いとのことだったので、
ショートステイ先をそこに決めました。
利用し始めると、施設内の様子を伝える「お便り」が送られてくるようになり、
それまでの特養のやや暗いイメージとはまったく違っていたので、驚くとともに
いずれはここに入所させたいと思うようになりました。
今は、安心できる施設に母をお願いすることができて、
本当によかったと思っています。
面会中止
ここ数週間のコロナ感染者激増で、予約していた8月の面会も中止になりました。
ズーム面会を受け付けるとのことでしたので、申し込んでみました。
いったいいつになったら、母とゆっくり話せるのかなとガッカリしましたが、
施設にお願いしているからこそ、家庭内感染の心配をせずに、
日々過ごせているわけですから、ありがたいと思わなければいけませんよね。
自宅で介護していた時は、デイサービスで感染者や濃厚接触者が出るたびに、
サービスがお休みになり、1週間から、長い時は2週間、
母を自宅で看なければなりませんでした。
そのストレスたるや大変なもので、母の言動にイライラしっぱなしでした。
認知症なのだから仕方ないと頭では理解しているつもりでも、
一日中、母に振り回されて、自分の生活などないも同然でした。
今、もし、そのような状態だったら・・・、考えただけで空恐ろしいものがあります。
以前よりもずっと認知症が進行した状態の母と、うまくやっていく自信はありません。
ひどい娘かもしれませんが、たまに面会するから、優しくできるのですよね。
今日もジミ夫と話したのですが、母と一緒にいた頃のわたしは、
たとえ時間的には多少の余裕があったとしても、心の余裕がなかったです。
フィットネスに行ったり、絵画教室に行くなんて、思いつきもしませんでした。
何もやる気が起きず、ただ機械のように母の世話だけをしている日々でした。
ほんの数ヶ月前のことなのに、遠い昔のようにも感じます。
今は、母が日々を穏やかに暮らし、元気に長生きしてくれることを願っています。
おわりに
kyouhaky今日
義理でも実親でも、親御さんの介護でご苦労されている方は、とても多いと思います。
わたしも、なぜ自分ばかりがこんな思いをしなければならないのだろうと、
ずっと思っていました。
介護をせずに暮らしている人を、羨ましく思ったこともあります。
ただ苦労した分、介護に関しては多少の知識がつきました。
将来、夫を介護することになっても、要介護認定を受けるための申請手続きから、
居宅介護支援事業所を決めることなどで、戸惑うことはないと思います。
認知症になった場合の病院も決めています。
息子も、認知症の祖母(母)を見ているので、
認知症や介護生活がどんなものか知っていますし、
わたしも、自分が認知症になったときのことを考えることができます。
恐れるのは知らないからで、知っていれば予め対応を考えておくことができます。
そういう意味では、母の介護をしたことは、自分の実になっていると感じます。
そうでも考えないと、辛すぎますし・・(汗)。
そして、なるべくボケることなく、元気で暮らしたいです(笑)。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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