義母の思い出〜他人だからこそ、役に立つこともある

ネロリ

Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。

お盆の入り

今日は、東京もかなりひどい降りでした。
そんな中、東京はお盆の入りということで、お墓参りに行って参りました。
悪天候にも関わらず、大勢の方がお参りにいらしていました。

わたしの父は東京出身なので、ネロリ家のお墓は東京ですが、
母方の実家のお墓は秋田県にあり、祖父母や多くのご先祖様が眠っています。
そちらには、もう長いことお参りに行っていません。
最後に行ったのは、まだ母が元気だった頃のことです。

伯父伯母たちも皆亡くなり、遠方で従兄弟同士の付き合いも薄かったので、
会うこともありません。
自分が元気なうちに、一度は行きたいと思っています。

年を取ると、自分のルーツを知りたくなると言いますが、
わたしも最近そんな気持ちになってきました。

できたら妹たちと一緒に行きたいのですが、
すぐ下の妹は、強迫性障害を患っていて、家を出ることすら難しいようだし、
末妹は学費のかかる息子がいて仕事も忙しく、ご主人もバリバリの現役世代。

10歳年上の姉のセンチメンタルな気分は、まだ理解できないかもしれません。
姉妹で仲良く旅行なんて、夢のまた夢です。

70歳まで働く人も多い最近の状況では、
末妹がリタイアした頃は、わたしも80代になっているでしょう。
その頃まで生きているかどうかわかりませんが(汗)。

落ち着いたら、一人で秋田に行ってみようかなあ。

義母の思い出

わたしの母は秋田県ですが、義父と義母は、新潟県の出身です。
義父が亡くなり、義母が一人暮らしになった頃のこと、
新潟にある自分の実家のお墓参りをしたいと言い出したことがありました。

義母は、当時すでに86歳でしたので、ジミ夫と義妹が付き添って、
3人で新潟に行きました。

義母は末っ子でしたので、兄姉たちは、もう亡くなっていました。
まだ残っている自分の生家に行き、お墓参りをし、甥たちにも会い、
「これでもう思い残すことはない」と安心した様子でした。

義母は東京で一人暮らしでしたが、義妹とジミ夫が毎週通い、
年に何度かは、近場の温泉に3人で旅行にも行っていました。

90代になって、息子や娘と家族水入らずの旅行ができるなんて、
義母は本当に幸せだったと思います。

ジミ夫が奮発して良い宿を取ったとき、
「こんなところに泊まったらお父さんに申し訳ない」と言っていたのが、
質素で慎ましい義母らしいと思いました。

義母とは、同居時代には色々なトラブルがありましたが、
お互いに年を取って、すっかり打ち解け、仲良くなりました。

どうして最初からこうできなかったのだろうと悔やみましたが、
お互い若かったので、譲れなかったのでしょうね。

90歳を過ぎてから、義母が一番元気になるのが、姑の話をするときでした。
普段は、穏やかな義母が、姑の話になると突然覚醒したかのようになり、
自分がどんなに酷い目にあったかを、克明に話すのです。

だいたいが同じ話で、ああ、またあの話かと思うのですが、
その話になると、ジミ夫も義妹も、そっと部屋を出て行きます(笑)。
そして、わたしが義母の話相手になるのです。

ジミ夫と義妹にとっては、同居していたおばあちゃんの悪口。
あまり聞きたくないのでしょう。

わたしは、ジミ夫の祖母を知りませんので(すでに亡くなっていた)、
どんなに酷い話を聞いても、まったく平気でした。他人事ですから(笑)。

義妹に「嫌な話を聞かせちゃってごめんね。大変だったでしょ?」と言われて、
ああ、他人だからこそ役に立つこともあるのだなと思い、
「わたしでよければ、いつでもお義母さんのお話を聞きますから」と答えました。

わたしも、自分の母の話を聞くのはとても苦痛でしたが、
義母の話はなぜか全然平気で「酷い。それは大変でしたね」と相槌を打っていました。
本当に不思議なものです。

自分が義母の介護に密に関わっていたわけではないのも、あったと思います。
わたしは、買い物の介助、家の掃除や庭の手入れなどが主な役割でした。

義母が亡くなって、丸2年。今頃あの世でどうしているでしょうか。
お盆の入りに、色々と思った一日でした。

義実家での大失敗な同居生活については、こちら。


おわりに

neroli_588.jpg

茨城の旧自宅の薔薇。ローズ・ポンパドゥールという品種です。
今頃は二番花が終わった頃でしょうか。

薔薇はとても美しい花ですが、害虫がついたり病気にも罹りやすく、お世話はなかなか大変です。
花がら切りや、冬には剪定や誘引もありますし。

それでも、花の季節は素晴らしい香りでいっぱいの庭で、至福の時を過ごしました。
自分が病気になったり辛いことも多かったですが、薔薇の花には本当に癒されました。
夢だった薔薇の庭を作れたことは、人生の中でも最大級の幸せでした。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ブログを始めてから、コメントやメッセージをいただけるようになり、
その温かく真摯な内容に、いつも心を打たれています。
本当にありがとうございます。

始めてからようやく5ヶ月。
まだまだよちよち歩きのブログですが、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、また・・・。

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Comments 4

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原田さよ

関係が近すぎると、思い入れや期待もあってうまく行かない場合も出てくるのでしょうね。

辛いとき苦しいときを経験してきたからこそ、今を幸せだと感じられる。私もそう思うときがあります。
いえ、幸せだと思って生きていけば結果が付いてくるのでしょうか。

連投失礼いたしました。
美しい写真にいつも癒されています。真っ黒になっている私の心が洗われ、透明になっていくように感じます。

ネロリ
ネロリ
原田さよさま

さよさま、コメントをありがとうございます。

義母に対しては、さよさまのように同居して介護をしていたわけではないので、
それほどの葛藤はありませんでした。

96歳で要介護1、高齢ではありましたが、
頭はしっかりしていて認知症でもなかったので、実母より全然ラクでした。

若い頃は、義母のやり方を「古い」と決めつけていたところがあり、
自身が年をとって初めて、そうだったのかと気づくことも多かったです。
若気の至りとはいえ、恥ずかしいです。

>辛いとき苦しいときを経験してきたからこそ、今を幸せだと感じられる。私もそう思うときがあります。

わたしも、もっと多く、もっと少なくと、なんでも極端に考えていたこともありましたが
今は、ただ感謝の気持ちを持って生活したいと思うようになりました。

薔薇画像も、楽しんでいただけてうれしいです。
「薔薇の園」が娘時代からの夢でしたので、それだけは叶えられました。
自己満足な写真も多いのですが、またご覧いただければ嬉しいです。

お忙しい中、いつもコメントいただき、本当に感謝です。
ありがとうございました。








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  • 2022/07/14 (Thu) 18:45
  • REPLY
ネロリ
ネロリ
鍵コメSさま

Sさま、こんばんは。

ブログにコメントする時のドキドキするお気持ち、とてもよくわかります。
ましてや、初めてとなれば、緊張してしまいますよね。

わたしも、自分のブログでは好き勝手を書いておりますが、
他のブロガーさんにコメントさせていただく時は、やはり緊張します。
送信ボタンを押すときは、毎回キャーという感じです(笑)。

なので、同じような環境におられるSさまが、
記念すべき初コメントをくださったこと、とてもうれしいです。
ブログを始めて本当に良かったと思います。

これからも、無理のない範囲でお声を聞かせていただければ、ありがたく思います。
コメント、ありがとうございました。