命の灯火が消えるとき
Uターン主婦のネロリです。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
今日、自立型有料老人ホームに夫婦で入居している伯母から、
伯父が亡くなったとの知らせがありました。
伯父は、わたしの父の兄にあたる人です。95歳でした。
父は76歳で亡くなったので、年齢でいえば20年近く長く生きたことになります。
一般的には大往生と言われる年齢でしょうけれど、
やはり伯母は大きなショックを受けているようでした。
施設に入っていたので、もしもの時にどうするかは、当然書類にしてあって、
伯父と伯母は、病院ではなく施設で最期を迎えたいと決めていました。
自立型のホームではありますが、介護が必要になった場合は介護棟に移り、
看取りをしてくれるということで、選んだ施設だと聞いています。
伯父は春から体調を崩し、先月半ば頃には、主治医からも「あと一月くらい」と言われており、
わたしも伯母からその話を聞いてはいました。
伯母からの着信があったとき、「もしかしたら」と思いました。
伯母は「もう少し頑張ってくれると思っていたんだけど」と残念そうに言っていました。
覚悟はしていても、そういうものですよね。
父の時も、同じように思ったことを思い出しました。
伯母は今年91歳になりますが、とてもそうは見えないほど若々しく、頭もしっかりしています。
伯母より4歳若い母が、認知症ですっかり別人のようになっていることを考えると
うらやましいと思っていました。
母は、72歳で父を亡くしました。
父は病死でしたので辛かったと思いますが、友人も多かったですし、
まだ立ち直る時間がありました。
でも、伯母のように90代で長年連れ添ってきた夫を看取るというのは
別の意味での辛さ、寂しさがあるのかもしれません。
これで、父の兄弟姉妹で残っているのは父の妹である叔母だけになりました。
叔母は、わたしの母よりひとつだけ年下の86歳。
地方にいる上、体調不良のため、葬儀には来られないとか。
認知症の母も、出席して失礼(というか失言、汗)があったら大変だし、
入所している特養も面会禁止中なので、おそらく欠席になるでしょう。
伯母の妹さんが、来れるかどうかというところです。
みんな亡くなっているか、超高齢になっているので、仕方ないですね。
火葬場が混んでいるため、お通夜と告別式は来週後半にあるそうです。
それでも、きちんとお通夜ができるのは羨ましいです。
一昨年、夫の母、横浜の妹の義母、福岡の末妹の義父が、立て続けに亡くなりました。
本来ならば、それぞれがお悔やみにいかなければならなかったのですが、
緊急事態宣言中でお通夜はなし、告別式も最低限の身内だけという、寂しいものでした。
義母の葬儀でも、火葬場はピリピリした雰囲気が漂っていて、
出席者全員、マスクはもちろんですが(まだマスク不足が叫ばれている頃でした)、
ゴム手袋まで着用させられて、故人を偲ぶどころではなかったことを思い出します。
精進落としの席もなく、お弁当を用意してそれぞれが持ち帰りました。
最近は、火葬だけで宗教的な儀式はしないという直葬も増えているそうです。
自分の時は、それもシンプルでいいなと思ったりもしますが、
葬儀は残された遺族のためにするものという意見もなるほどと思うし、
いろいろ考えてしまいますね。
ご主人が三男の義妹は、お墓を建てると後々大変なので、
海洋散骨にしようかと思っていたそうなのですが、
子どもから「お参りする場所がないのは嫌だ」と言われ、考え直したそうです。
人それぞれでしょうけれど、確かにそうだろうなと思いました。
わたしも、父がお墓(霊廟)を買っておいてくれたので、お参りに行くことができますが、
もし散骨されてしまったら、寂しかったかも。
その代わり、お墓の管理やお寺さんとのことなどもありますが。
人ひとりが亡くなると、葬儀だけでなく、やることがたくさんあって、本当に大変。
それでも、それらのことをするから、その人が亡くなったことを、
自分の中で納得していけるのかもしれません。
伯父の訃報を受けて、いろいろと考えさせられました。
憧れだった伯母のことを書いた記事はこちら。

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本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今日は、予定があって出かけていたのですが、本当に暑い一日でした。
明日もまた酷暑の予報。
できたら家から一歩も出ずに過ごしたいです。
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