Uターン主婦のネロリです。
本日もご訪問いただき、ありがとうございます。
一昨日、ファンサイトの掲示板でのトラブルについて書きました。
今日は、その続きを。
初めての方は、先にこちらをお読みくださいませ。
90年代後半の掲示板
もう20年以上も昔、わたしが掲示板に参加していた頃のお話です。
今のようなネットリテラシーなんてなくて、
掲示板の投稿に自分のアドレスを入れるのは、普通のことでした。
本名をHNにする人も多かったです。
本名が恵子なら「けいこ」という感じです。
わたしも、本名の名前をHNネームにしていました。
今ならあり得ないですよね(汗)。
狭い世界の趣味のファンサイトということもあったかと思います。
実際に顔を合わせることもありましたし、訪問者も主婦が多かったです。
不思議なことに、ファンサイトの掲示板と言っても、やはり管理人の個性が出るのですね。
レスポンスをするので当然ですが、同じような環境や世代の方が集まるようです。
先の記事にも書きましたが、わたしがうまく馴染めなかった掲示板は、
主婦層が少なかった気がします。
ちょっとアカデミックな雰囲気で、バリバリなおばさんのわたしには、敷居が高かったのかも。
そんなわけで、普通のおばさんたちが、愛する世界について熱く語る掲示板は、
たいそう盛り上がっており、さながら主婦の井戸端会議のようでした。
掲示板の常連になっていたわたしも、その和気あいあいとした雰囲気の中、
掲示板を通じて友だちもでき、管理人さんとも顔見知りということで、
すっかり怖いもの知らずになっていました。
そして、自分では軽いユーモアのつもりで書いたことが、
匿名さんに批判されることになったのです。
大人の対応
ところで、掲示板を荒らされたら、管理人としてどのような対応を取るのが良いでしょう。
さっくりと削除というのが常識的な対応かもしれません。
わたしが自分でサイトを運営していた時、明らかに荒らし目的と思われる投稿があったときに、
何回か削除したことがありました。
ところが、そのファンサイトの管理人さんは、
わたしの書き込みを批判する匿名投稿を削除しませんでした。
わたしから見たら、自分への言いがかりとしか思えない投稿だったので、
なぜ削除してくれないんだろうと、少々不満に思いました。
その「通りすがり」さんの投稿のせいで、掲示板には、幾つもの別の匿名投稿が寄せられ
掲示板の「正しい」あり方に関する議論にまで発展していたからです。
ただ、今から思うと、最初に匿名投稿を寄せた「通りすがり」さんも、
そのファンサイトの熱烈な読者であろうことは明らかでした。
やり方は間違っていたかもしれませんが、おそらく
「(神聖な)掲示板に、こんなふざけたことを書いて欲しくない」という
義憤のようなものから、投稿に至ったのではないかと思います。
わたし自身は、単なるユーモアのつもりだったのですが、
彼女(おそらく女性でしょう)は、許せなかったのですね。
ところが、わたしを庇って「通りすがり」さんを荒らし呼ばわりする人がいたり、
反対に「通りすがり2」と称して、「通りすがり」さんに味方する人が現れたり、
「通りすがり」さんも、ここまで混乱するとは思わなかったかもしれません。
管理人さんは、議論が沸騰するなか、
「皆さんのご意見・ご批判は、とてもありがたく読ませていただきました。
管理人としてのわたしの至らなさのために、ご不快な思いをさせてごめんなさい。
でも、ここは皆さんで楽しくおしゃべりする場所なので、
もうそろそろおしまいにしましょうね」(たぶんこんな感じ)
と柔らかい雰囲気で、ストップをかけました。
「通りすがり」さんに対して、厳しく注意することもなく、
その後、管理人さんの意を汲んだ常連さんが、新しいツリーをどんどん立てたので
(ツリー形式の掲示板でした)
「通りすがり」さんの投稿は、いつの間にか過去記事になっていきました。
今、振り返ると、管理人さんは大人だったなあと思います。
自分の運営するサイトの掲示板なのに、匿名投稿を削除しないなんて、
なかなかできるものではないと感じました。
もし、あの時「通りすがり」さんの投稿が削除されたら、
怒り狂って、また同じようなことを書いたかもしれません。
自分が正しい。
自分は間違っていない。
自分が掲示板を正しい方向に導くのだという感じでしたから(汗)。
管理人さんは、「通りすがり」さんに、言いたいことを全部言わせて、
彼女の意見を認めてあげたことで、彼女が矛を収めるのを待ったのかもしれません。
一度そういうことが起こってしまうと、
また似たような匿名投稿をする人が現れて、何度か荒れ狂った掲示板でしたが、
その度に、管理人さんは同じような方法で事態を収拾していました。
言った人、言われた人、どちらの肩も持たずに、自分が謝るというやり方でした。
何となくモヤモヤが残る結末でしたが、
結果的には、それが一番平和な解決方法だったのかなと思います。
20年以上前のことですので、今、その方法が有効かどうかはわかりませんが、
(そもそも掲示板がありませんし)
恥ずかしくも、懐かしい出来事だったなあと、振り返っています。
常識知らずだったわたし
管理人さんの大人の対応について、もうひとつ感じたこと。
別のファンサイトに投稿をしていた頃のことですが、
著作権のことなど何も知らなかったわたしが、
ラジオの放送内容をそのまま書き込んだところ、
記事ごと削除され、「当該記事は著作権に違反しますので削除しました」
と書かれたことがありました。
わたしに悪気はなかったということは、管理人さんもわかっていたと思います。
録音した内容を一生懸命聞き取りながら書いたので、ものすごくショックでしたが、
他の方から「おかげで内容を知ることができました。ありがとう」とか、
「読む前に削除されたので、できれば内容を教えてください」というメールを頂いたりしました。
もし、掲示板トラブルを収めた管理人さんなら、掲示板に削除理由と一緒に
「せっかく書いてくれたのに、ごめんなさいね」と書いたことでしょう。
わたしが参加していた掲示板でも、著作権に引っかかりそうな投稿が何回かあり、
管理人さんが、「ごめんなさいね」と投稿者自らの削除を促していました。
これほど管理人さんによって対応って違うのだなと感じました。
今は、閉鎖されてしまった掲示板ですが、
あの時に色々と経験したことは、わたしにとって大きな糧となっています。
管理人さんは、今でもわたしのお手本となる人です。
そして、このトラブルを経てからのわたしは、
「得意淡然 失意泰然」という言葉を、肝に銘じるようになりました。
なかなか実行に移せてはいませんが(汗)。
匿名という罠
今の時代にも通じることですが、普段は常識的な人なのに、
匿名になると、突然言葉が荒くなったり、酷いことを書いたりというのは、
20年前と変わらず、ネットの特性なのでしょうか。
何かに対して、義憤を持ったりすることはわかりますが、
人を傷つける書き込みをして、ニュースになったりするのを見ると
自分も気をつけなければと、強く思います。
こうしてブログを書いていても、どこまで書いていいのか、
誰かを傷つけてはいないか、そんな風に考えてしまうことも多いです。
それでも書くのは、やはりブログを通して、さまざまな触れ合いができること。
そして、自分自身を見つめ直すことができるからなのかもしれません。
おわりに
今日の東京は一日雨でしたが、一昨日のご近所散歩で、初めてのカフェに入りました。
後ろ姿はジミ夫(笑)。
お天気が良かったので、外でアイスカフェモカをいただきました。
若い人が多かったですが、シニア層もちらほら。
休日は混みそう。
空が青いだけで、気持ちいいです。
しばらくは、青空が見られないかな。
今日は、30分フィットネスの3回目でした。
ようやくマシンの使い方がわかってきて、「運動した」という気分を味わえました。
お隣のお姉様に「あら、新しいかた?」と聞かれて、
「3回目なんですが、マシンが覚えられなくて」と言ったら、
「大丈夫、こんなのすぐよ!」と励まされました。
自宅から早足で歩いて15分くらいなので、行き帰りだけでもいい運動になりました。
こんな雨の日、いつものわたしだったら、ダラダラして終わっていたと思いますが、
予約してあったので、頑張っていくことができました。
帰りにスーパーで買い物もして、気分よく帰宅しました。
本日も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
またもやお恥ずかしい黒歴史ですが、温かい目で読んでいただければありがたいです。
いつも、コメントや応援クリック、メッセージなどをありがとうございます。
大変励みになっております。
それでは、また。
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