こんばんは、Uターン主婦のネロリです。
本日もご訪問いただき、ありがとございます。
今日は、朝から歯医者さん。
前歯の横の歯(側切歯)の差し歯がだめになって、インプラントにすることになったので
そのための抜歯でした。
抜歯は数年ぶりで、昨日からなんとなく不安でソワソワドキドキ。
メンタルが弱いので、こういうのが本当にダメです。
これまでの流れはこちら。
インプラントその1〜金のかかる女、そして懐かしの薔薇
GW真っ只中ではありますが、今日は歯科に行ってきました。朝8時台の山手線に乗り、浜松町まで。わたしは私鉄沿線の住宅地に住んでいるので、高層ビルが林立するビジネス街はめったに行...
人身事故
歯科クリニックは浜松町にあるので、朝8時半に駅に到着するよう、
ちょっと早めに家を出たのですが、山手線に乗っている時に、人身事故が発生。
目黒駅の手前で、電車が止まってしまいました。
とりあえず、電車は目黒に到着し、そのまま停車。
運転再開まで相当な時間がかかるとのアナウンス。
このままでは、診察の予約時間には間に合いそうにありません。
わたしは、都営地下鉄を乗り継いで、大門駅から歩こうと思ったのですが、
地下鉄入口は大勢の人でごった返し、一歩も先に進めません。
今度はタクシー乗り場に急ぎましたが、こちらも長蛇の列。
仕方なく、タクシー待ちの列に並びました。
通勤時間帯だったこともあり、並んでいるのはほぼサラリーマンか
OLなどの若い方々。
みんな大人しく並んでいます。
今日の東京はとてもお天気がよく、強い日差しと暑さでした。
しばらく経ってしんどいなあと思っていたら、前の若い女性が傘を広げました。
あー、わたしも傘持って来ればよかったと思っていたら、
「よかったら」とわたしに半分差し掛けてくれました。
見ず知らずのおばちゃん(おばあちゃん)に、傘を差し掛けてくれるなんて
なんて優しい子なんでしょう!
「ありがとうございます〜、涙」とありがたくいれていただきました。
その他にも、列の前の方で「渋谷に行くんですが、どなたか一緒に乗りますか?」と
同乗者を募る人がいたり、それをまた後ろに「渋谷方面のかたいますか?」と
伝えてくれる人がいたり、みんな協力しあっていて、すごいなと感心しました。
怒るおばちゃん
そんな中、ひとりのおばちゃん(たぶん70代前半?)が、
「なんでタクシーが来ないの? こういう時はタクシー同士で連絡取り合って、
目黒駅に来ないと行けないんじゃないの?」
「わたし、9時までに秋葉原に行かなくちゃならないのよ。
病院の予約があって、なかなか見てもらえない先生なんだから」
とプリプリ怒っていました。
いや、山手線全線が止まっているんだから、
どこの駅のタクシー乗り場も長蛇の列だろうと思いましたが、
おばちゃんは、お構いなしに怒っています。
しかも、道路に飛び出して、走行中のタクシーを止めて、無理やり乗ろうとする暴挙。
迎車で乗れなかったらしく、ぷんぷんしながら戻ってきました。
「飛び出すと危ないですよ」と若者に注意されても、聞く耳持たず。
病院に行く割には、元気だな、おばちゃん。
わたしは、疲れてぐったりなのに。
そのうち、おばちゃんは待ちきれなくなったらしく
「ちょっと交番で電話借りて、病院に連絡してくるから、この場所とっておいてよね」
と言い放って、交番に向かいました。
(おばちゃん、手にガラケー持っていたけど、使えないのかな?)
その直後、駅の近くにいたサラリーマンが
「東京方面の電車が動き始めたそうですよ」と教えてくれました。
前に並んだ方たちからも「東京・品川方面は動き始めたそうです」と伝わってきました。
「後ろにいる方にも教えてあげてください」という一言もつけて。
わたしも列を離れようと、傘をさしかけてくれた彼女にお礼を言っていると、
「あのおばあちゃん、大丈夫かな」
「すごく急いでいたから、戻ってきたら、電車動いてるって教えてあげてくださいね」
と、あのおばちゃんを気遣う声があちこちから。
みんな、なんて心の広い良い子たちなんだ!
わたしなんて、自分勝手なおばちゃんの言動にイライラしていたのに。
こんな良い子を育ててくれたお父さんお母さん、ありがとう!
あの傍若無人なおばちゃんと同じシニアの一員として、
ただただ感謝するのみでした。
抜歯、そして、しょうもない夫婦
予約時間より40分遅れで、歯科に到着。
途中で電話を入れていたので、クリニックの受付に入るなり
「ネロリさん、大変でしたね〜。少しお休みください」と
受付の女性がコップに入ったミネラルウォーターを持ってきてくれました。
みんな優しすぎる(泣)。
抜歯は、あっけなく終わりました。
麻酔のためなのか、先生の腕がよかったのか、痛みもなく短時間で。
前日からあんなに不安で、ドキドキしていたのに。
やはり、歯の根っこの奥が化膿していたので、そこを治療して消毒。
患部が落ち着いた後、インプラントを入れることになりました。
それまでは、仮歯生活です。
そして、パニック発作を起こさないよう頓服を飲んでいたせいか、
それとも、人身事故の件で疲れていたせいか、
抜歯の後、診療台で仮歯を固定する数分間、気づいたらうたた寝していました。
歯医者の診察台で眠る女、ネロリ(笑)。
「はい、口を開けてください」と言われて、ハッと目覚めました。
後で、「すみません、眠っちゃってて」と先生に謝ると、
「いえいえ、いいことですよ」と笑われました。
帰りに薬局で、痛み止めと、化膿止めの抗生剤を出してもらい、無事に帰宅。
ジミ夫に報告すると、
「ネロリが電車で出かけると、必ず何かが起こるから帰るまで心配だよ」と言われました。
どんだけ過保護?
しかし、ジミ夫の言葉は当たっているのです。
駅で怪我して救護室に運ばれたり、お財布を擦られたり(2回)、救急車で運ばれたり、
あ、網棚にケーキの箱を忘れたことも(取りに行った)・・・まあ色々。
こんな妻で、本当に申し訳ない。
でもね、ジミ夫だって、電車の中で酔っ払って高級傘を盗まれたこと1回、
カバン盗まれたこと1回、JR常磐線で乗り過ごし、水戸まで行ってしまったこと2回、ええと他にも・・・。
似たもの夫婦じゃん!
おわりに
近所の公園の緑。若葉から初夏の色になってきました。
さて、今日は、朝から人身事故で電車が遅れるというトラブルで、ちょっと大変でしたが、
大勢の人の優しさや親切に触れることができて、心の中がほっこりしました。
今朝の事故で亡くなった方は20代の女性だとか。
まだ若いのに、どんな辛いことがあったのでしょうか。
今日、わたしに傘をさしかけてくれた彼女と同じ世代なのに。
わたしも、うつ病で死にたい(というか消えてしまいたい)と思ったことがあるし、
駅のホームで、前の方に立つのが怖かったこともあります。
ふっと飛び込んでしまいそうで。
ああいう時って、死んだら楽になれるかもって、思ってしまうんですよね。
なので、亡くなった方のことに「なんで死んだりするの」と言うことは、
わたしにはできないんです。
ただ「辛かったんだね」としか。
そして、これ以上そういう人が増えないように願うだけです。
人を救うのは、やっぱり人なのかな。
優しさとか、いたわりとか、ただそばに寄り添ってくれる人がいるだけでも。
わたしだって、見知らぬ人の親切だけで、こんなに心が温まるんですものね。
本日も、最後まで読んでいただきありがとうございます。
「今どきの若者は」は、シニアの常套句ですが、そんなことないなと感じた今日でした。
いつも、コメントや応援ポチをありがとうございます。
更新の励みになっています。
それでは、また。
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